グローバルアントレプレナーシップというグローバル教育の時代 21世紀型教育の場合
★国際理解教育、国際教育、グローバル教育という概念は、ユネスコや米国で生まれたとされています。また、教育課程上は、「国際科」などで使われる「国際」は単位が関係する高等学校の学科の名称として使われています。高等学校設置基準とうい文科省の省令で規定されいるものです。グローバルコースといっても、あるいはインターナショナルコースといっても、それは私立学校などによる教育上の名称で、単位については全日制の枠内であることに変わりはありません。
(図の背景はBing作成)
★したがって、言葉は同じでも、使われ方は領域によって、人によって違います。ですから、21世紀型教育を推進している学校で「グローバル教育」については、定義づけとまではいきませんが、どんな意味で使っているのか明快にしておく必要はあります。
★今、21世紀型教育を推進していると明確に標榜している学校(「以降「21校」)のグローバル教育の共通点をまとめたものを図解すると上のようになると思います。
★21校は、体験やフィールドワーク、実験などに浸ることを重視しています。言語化や可視化する前に、五感を研ぎ澄まして、身体と共振する循環を探知します。冒険やボランティアや研修プロジェクトが多様です。
★幼児期から蓄積してきた身体知をさらに豊かにしていくことを大事にしているわけです。この身体知は非認知能力などと言われれもしますが、もう少し広い意味で使われています。身体知は、常に自然と社会と精神がつながったデフォルトモードになっています。
★この身体知を初等中等教育で汲み上げないで知識偏重教育を行ってきたため、人間力形成にゆがみが生じてきてしまったのが20世紀型教育です。そのゆがみが明快になってきたのが、20世紀末から21世紀初頭で、特に日本では2011年3月11日にそれが明らかになりました。それゆえ、20世紀型教育から21世紀型教育に転換するダイナミズムが生まれました。インターナショナルという国境を前提にした教育から、国境なきOne Earthとしてのグローバル教育への転換が生まれたのでした。
★身体知は、幼少期から初等中等教育にも連続するというのは、先述したように、この身体知が、ローカルの時空に位置しながら、One Earthに開かれた知がデフォルトモードとして成長し続けるからです。21校が生徒の興味と関心を大事にするのは、この興味と関心こそOne Earthに開かれた生徒1人ひとりの個性である身体知が欲求するものであるからです。
★そして、このデフォルトモードになった身体知を刺激して言語化や可視化、その他の表現知に変換していくのが、アート知、言語知、数理知、時空知、社会知などです。当然これらを関係づける時にデジタルトランスフォーメンションは重要です。最近では特にAIですね。
★そして、これらの知が統合される行方は、グローバルアントレプレナーシップです。自然と社会と精神とデジタルが循環するのを妨げる社会解題を発見し、解決行動を行っていくプロジェクト。それからそれを実現する実務力も必要です。そして、これらを統合する発想力も。
★そうそう、ここで「知」というのは。「知=システム思考×SELが生み出す知性と感性の連合体」です。
★社会課題の解決は、対症療法ではなく、根本的な解決策が必要な時代です。対症療法の蓄積が社会課題を集積し、世界のネガティブな激動を生み出しているというのは説明するまでもないでしょう。対症療法も必要ですが、それだけでは困ります。そんな根本的な解決を果たすのがグローバルアントレプレナーシップというメンタルモデルを駆動力とした多様なプロジェクト出動なのです。
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