生徒と共に学びも学校も創るプロジェクトの成果➌ 対話の7つのシーンが変幻自在に現れた
★21会のSGTも生徒も、生徒が主語で学んでいきたいと語りながら、成果発表の会を行っていました。プレゼンを見て終わりではなく、自分たちのモチベーションや関心がどこからきたのか、リサーチする際にどんな難関があったかなども互いに振り返りながら会は進みました。SGTも第三者として参加した先生方も、意味付けというフィードバックや2チームのテーマの違いではなく、もっと決定的な違いは何か問いかけたり。。。
★対話が充満していました。そのベースの心理的安全性や共感的コミュニケーションが広がっていたのはいうまでもありません。そこには、コンフィデンスという互いの信頼と自己へのメンタルモデルへの信頼という自信がありました。
★そして、おもしろいことに、この雰囲気をサイエンスコミュニケーションとか哲学的対話などと呼ばれるような対話のシーンが生まれていたのです。よく観察していると、対話の7つのシーンが変幻自在に結合されていました。
1)ブレスト
2)リサーチ
3)リフレクション
4)フィードバック
5)ブレイクスルー
6)ディコンストラクション
7)メタローグ
★いろいろな学校でも対話をベースにした授業は行われていますが、2)3)4)が中心で、他の4つの対話のシーンはあまり前面に出てきません。課題が最初から設定されていますから、他の対話のシーンはあまり機能しなくてよいからです。それは教科の授業としてはとてもすばらしいものです。
★一方、このような7つのシーンが自在に結合する対話は、グローバルアントレプレナーシップを発揮したりチェンジメーキングするときには、現れてきますね。
★もちろん、時間の制約もあるので、すべての7つのシーンが全開だったわけではありません。強弱はあります。ただ、すべて現れていたのには驚愕でした。
★そして、この7つのシーンが自在に現れてくるには、シンプルな創造的思考とか数学的思考の思考のコンセプとレンズとそのレンズの中で機能している9つの発想のスキルを掘りあてる二重構造になっている創造的思考=数学的思考が機能しているのです。
★もちろん、現段階では、生徒はそれは暗黙知として育っている過程ではありますが、この7つのシーンを自在に組み合わせる対話の環境を持続可能にしていくとそれは暗黙知として豊かに育っていきます。機能的になるといったほうがよいかもしれません。
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