2023年東京都私立学校展①東京私学集結の意味
★8月19日(土)・20日(日)、東京国際フォーラムで「2023東京都私立学校展」が開催されました。熱中症や交通混雑を避けるため、人数制限がなされていましたがおよそ30,000人が参加。東京私学の人気が証明されました。
(主催/一般財団法人東京私立中学高等学校協会・公益財団法人東京都私学財団)
★今回の私立学校展は、さらなる私立学校の教育の質の充実が、各学校のブースで発信されていました。同時に新しい動きが生まれているということも伝わってきました。新しいというのは、幾つかあるのですが、その一つが、参加者である受験者・保護者のニーズの変化に合わせたプレゼンが行われていたことです。
★新学習指導要領の議論がはじまった2015年ごろは、まだ多くの保護者のニーズが、〇〇大学に進学させるために役立つ学校はどこかというものでした。しかし、新学習指導要領が実施されはじめ、昨年高校の本格実施に到る過程で、自分の子どもの才能を開花し、その才能が発揮できるキャリアデザインを行っている学校を探すようにシフトしてきています。
★その未来は、グローバルでイノベーティブで多くの仲間と協力して未来を切り拓けるプロジェクトによって可能だというのは、もはや当たり前になっています。
★したがって、英語教育をベースにグローバルな活躍ができるようになる教育はどのようなものか、1人1台のパソコン環境をどのようにデザインしているか、探究を中心にどのようなプロジェクト学習をしているのか、について各学校の特色あるカリキュラムやプログラムについて語られていました。もちろん、その結果として進路実績の話も欠かせません。
★要するに、今回の私立学校展では、すっかり、グローバル、イノベーション、プロジェクトは三種の神器になっていたわけです。
★2015年ごろとは随分景色が変わりました。したがって、東京私学のほとんどが集結する意味は、それぞれの私学の魅力を知ることができると同時に、私学の教育のダイナミズムが見渡せるということです。
★そして、今回重要なことは、この3種の神器をどの私学も当たり前のように整えたために、それ以外の新しい動きが芽吹き始めていることも察知できるということです。
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