2023年東京都私立学校展③東京私学集結の意味 三種の神器を統合した新しい教育
★駒沢女子中高のブースをのぞいたら、オーっと。高校から「探究×英語 Komajo Qwest English」を行うのだとありました。中高で、ハイレベルの英語教育、探究、ICTの三種の神器はすでに確立されています。ですから、その次は何か?生徒獲得戦略というより、生徒の言語的な発達理論にのっとって、当然生徒の才能開花への意欲を感じ取る先生方がいるわけです。
★ブースで女性の先生が明朗な説明をしているシーンに出合いました。幸せはうつると慶応大学教授の前野先生は語っていますが、なるほど説明を聞いていると、生徒たが語り合う中で、言語的理解を広げ深めていくウェルビ―イングな姿が思い浮かびました。
★その先生は、土屋校長によると国語の教師です。そして土屋校長は英語が専門です。
★同校では受験国語や受験英語ももちろん指導していますが、そこに探究を掛け算することによって、駒沢女子の言語教育はリベラルアーツ的な様相を呈してくるなあと、土屋校長のお話をお聞きしているうちに感じました。
★中学の段階では、このような言語的素養を身に着け、高校からは英語で探究を行っていく。この成長曲線はおそらく指数関数的な弧を描くことになるでしょう。
(図は同校英語クラスリーフレットから)
★当面は英語クラスで実施していくということのようですが、そのエッセンスは必ず学内全体に浸透していくことでしょう。そして、その影響は、中学にもやがてにじみ出てくることでしょう。
★幸せはうつるのですから。その兆候は、高校の人気同様に、中学もこの3年間膨らみ続けているというところい見え隠れしています。今後の駒沢女子の進化が楽しみです。
★やはり東京中の私立学校が集結すると、どこまでが共通する先進的教育かが見通せ、だからこそそれぞれの私立学校の新しいチャレンジングな教育かが見えてきます。
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