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2023年7月29日 (土)

大妻中野 妻中思考が生み出すグローバル教育と数理教育

★昨日28日(金)、≪GLICC Weekly EDU 第138回「明日の大妻中野」≫が開催されました。同校の教務主幹高村亮先生の2002年から始まる大妻中野のダイナミックで細心の注意をはらった改革の指数関数的軌跡についてお話をお聴きしました。高村先生の圧巻のカリキュラムマネジメント力には驚愕でした。

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★どうして、このように持続可能な改革の軌跡を描けるのか、そして同時にだからこそ毎年人気が高い学校の理由がよくわかる高村先生のお話です。学校説明会では到底お聞きすることができない氷山モデルでいう水面下でダイナミックに生まれている知の渦巻きについて聴くことができました。

★とにかく、教師も生徒も多様なプロジェクトチームを創って活動しています。その基礎にあるのは、英語とフランス語の複言語の学びがあることがグローバルプロジェクトに発展しているし、教科と探究が結びついていて、知識や情報のリサーチインプットをきちんとして、分析編集していくと同時にアイデアを生み出していく妻中流儀の思考エンジンを、多様な授業の中に展開しています。

★そして、この妻中流儀の思考エンジンは、数理的思考のエンジンだということが他校にはないアドバンテージの高い点でしょう。リベラルアーツという表現もでてきていますが、リベラルアーツは、言語や哲学という文系的領域と数学や天文学、音楽という理数的領域の両方がありますが、すべての生徒が文系理系問わず、高1までに両方をきちんと学ぶのです。文系理系高2になる時に、理科系に変わることも可能な柔軟なカリキュラムになっています。

★このようなフレキシブルで多様な教科と多様なプロジェクトがつながっていて、その環境の学びを通して生徒自身が成長を感じながら学園生活を送れる教育環境をデザインしているわけです。この生徒の成長にとってパワフルでエンパワメントする教育環境をデザインすることが高村先生のカリキュラムマネジメントの使命だそうです。

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(画像はBingに作成してもらいました。文字は私が貼り付けました。)

★それにしても、あらゆる教育領域に共通しているエンジンは、おそらく「試行錯誤ー垂直思考ー水平思考」が何度も循環するらせん状の渦巻きに例えられるでしょう。そしてそのいわば妻中思考エンジンが教師の内面、生徒の内面に生まれ回転しているのでしょう。

★このことについて具体的に丁寧に高村先生は語ってくださっています。ですから、動画をぜひご覧ください。大妻中野の教育の質とパワフルさがこんこんと生まれている理由がわかります。

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