« 「主体的」なことが高い評価をうけそうでないと評価されないということはあってよいか。 | トップページ | 高等学校教育の在り方が少しずつ変わる »

2023年7月21日 (金)

生成AIトリセツ本のおもしろさと今井むつみ教授の見識

★生成AIのトリセツ本というかハウツー本は溢れるごとく出版されています。kindleストアにはいると0円(プレニアムか何か入っている方対象かもしれません)でどんどん出ています。ブログで書いていたものを電子書籍にしているのでしょう。そして下記写真の新刊本も出ましたが、よくまとまっています。チャトGPTは、あっという間に使用者が1億を超えたという速度に応ずる緊急出版ともいうべき本の数々。いかにAIインパクトが広がっているのかということでしょう。

51kkchmaz5l_sx373_bo1204203200_

★この本のすごさの1つに、多様なAIツールを100以上紹介していることも挙げられます。これもまたAI時代の大きなウネリを示唆しています。

★そして実におもしろいのは、今井むつみ教授(慶応義塾大学環境情報学部)の次の見識を、これらの書籍が共有していることです。

ChatGPTを仕事にうまく活用している仕事の達人たちは、「答えをAIに聞けばいい」というマインドセットはかけらも持っていません。これまでに自分が培ってきた直観が働き、AIのアウトプットの是非を自分が判断できる分野に限定してAIを補助的に活用しています。(≪AIに負けない人の条件 「アブダクション推論」の力を鍛えよう≫日経ビジネス2023.7.19)

★今出版されている本は、実はこの今井教授の語る「達人のマインドセット」が前提になっています。それゆえ、面白いのです。そして、学校現場でも、「答えをAIに聞けばいい」とうマインドセットを払拭する動きがでてきています。

★文部科学省が公開したガイドラインも、そんな安易なマインドセットには規制をかけていますが、「達人のマインドセット」はどんどんやろうとしています。

★そして、この「達人のマインドセット」をもった教師が続々出現しています。たとえば、東京私学教育研究所の学校づくり委員会のメンバーである先生方は、「生成AIの達人マインドセット」を持っているのです。

|

« 「主体的」なことが高い評価をうけそうでないと評価されないということはあってよいか。 | トップページ | 高等学校教育の在り方が少しずつ変わる »

教育イノベーション」カテゴリの記事