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2023年7月 8日 (土)

変わる中学受験市場(01)驚きの模擬試験コンセプト

★首都圏模試センターの発行している「shuTOMO 第16号(2023年7月12日)」のページをめくって驚きました。同センター主催の模擬試験の広告が目に飛び込んできたのです。

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★同号の特集が「well-being」です。それにもともと首都圏模試センターの模擬試験のコンセプトが「正解がない時代の模試~教育の世界にウェルビーイングを」でした。ウェルビーイングの思考コードまで作成して、今年の模擬試験は始まっています。

★ですから、広告のメインボディに「Well-being」が刻印されているのは、さほど驚かなかったのです。実際日本私学教育研究所や東京私学教育研究所の私学経営研修会や初任者研修会でもウェルビーイングな組織づくりや人材育成がテーマになっているものは多くなっています。

★中学受験市場も私立学校の教育ビジョンも当然呼応するのは自然な流れです。

★しかし、私が驚いたのは、コピーの中に「子どもを幸せにしない中学受験は滅んでしまう。」というものがあることです。しかも「滅んでしまう」はゴチになっているのです。ガチじゃんと叫びそうになりました。

★2021年5月に成立した改正障害者差別解消法の施行日は2024年4月1日です。これにより、民間企業の障害者雇用はもとより、飲食店や小売店などでも障害のある方に対する合理的配慮の提供が義務化されます。中学受験業界は、民間企業が多いですから、このことは念頭に置く必要が確かにあります。それは学校も同じです。

★そして、大事なことは、これは障害のある方だけが対象ではなく、すべての人が互いにリスペクトするという配慮であるということです。つまり、いきにくい状態をつくらない、困っている人に対する合理的配慮も極めて重要になります。

★ウェルビーイングな状態を持続可能にするにはいかにしたら可能かを、受験業界も私学も考えなければならない時代が待ったなしできているのです。

★それゆえ、首都圏模試センターは、覚悟を持って「子どもを幸せにしない中学受験は滅んでしまう」という気概を発信したのです。すごい時代、そしてすばらしい時代になりました。もちろん、実行することが大切です。私たちも気を引き締めて「考動」しなくては。

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