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2023年7月11日 (火)

金沢工業大学のプロジェクトデザイン教育 中高のPBLの有効性も示唆

大学ジャーナルONLINE2023年7月10日の記事「金沢工業大学~プロジェクトデザイン教育を柱に就職率トップを堅持。「コーオプ教育」により企業の一員としてさらに実践力を磨く」は必見です。どんなことが書かれているかというと、同記事によると「最新の就職率99.9%(2023年3月卒業生実績)、大学就職率ランキングでは不動の首位を獲得している金沢工業大学。「自ら考え行動する技術者の育成」を教育目標に掲げ、チームで問題の発見から解決までの過程・方法を実践しながら学ぶ「プロジェクトデザイン教育」を独自に展開している。さらに2020年度からは、学内の講座と企業での就業体験を融合させた「コーオプ教育プログラム」を開始。産学共同教育の充実を図っている。」についてです。

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(画像はbingに作成してもらいました)

★詳しくは同記事をお読みいただきたいのですが、要はこのようなプロジェクト型学びや研究は、イノベーションや創造的思考などを生み出すには極めて有効だということです。就職率が高いということは、偏差値が高いとか学びのうちの部分的な能力だけではなく、人間力・発想力・協働力・ミッション力・意志力などの成長力とさらに未来への成長期待値が高いということを示しているでしょう。

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(文科省が大学でのアントレプレナーシップ教育プロジェクトを立ち上げる時に公開した図。PBLをメインロードに位置付けている)

★このことは、中高にもあてはまります。思いつくまま具体的な例を挙げると、富士見丘、聖学院、工学院大学附属、順天、成立、文化学園大学杉並、三田国際、八雲、和洋九段女子、聖ドミニコ学園、サレジアン国際学園、サレジアン国際世田谷、大妻中野、成城学園、湘南白百合、日本工業大学駒場、城西大城西など中学入試において、思考力型の中学入試や英語思考力型入試などを実施し、入学後もプロジェクト型学習を教科学習と探究型学習で行っている学校の生徒の大学進学実績やそれ以上のプロジェクト型成長(偏差値のように定量的には表現されていない。まだ定性的が故に気づかない人が多い)は定評があります。

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★これらの中高は、金沢工業大学の「プロジェクトデザイン教育」や「コーオプ教育」同様、プロジェクト型学習を大学や企業などと連携して行っています。同大学と同じように、すでに、上記グラフのようなイメージのプロジェクト型成長が生み出されているのです。その証明は、これらの中高から海外大学に進学する実績が多数出ているというは分かりやすいと思います。

★海外大学は、日本の受験勉強型偏差値成長では、進学するのは困難で、世界標準のプロジェクト型成長が必要だからです。

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