改革が持続可能な学校は、学内全体で「主体的・対話的で深い学び」をリフレーミングあるいはディコンストラクションしている
★昨日のつづきですが、なんであのような対話の図を描いたかというと、改革が持続可能な学校は、「主体的・対話的で深い学び」を学内で独自の意味付けを共有しているし、その意味付けは常に進化/深化しているわけです。
【知の循環生態】
★主体的というのは、生徒にとっては最初は能動的とか積極的とかなどの意味でしょう。それを対話によって、しかもその対話は、協働性や多様性を包摂してますから、自分の考えや行動は、クラッシュするわけです。そこで、能動的だったり積極的なのが誰にとってなのか、何のためなのか、自分にとって、それは何か有効なのか、意味付けや重みづけを内省するようになるわけです。そこで、自分の判断フレームが主観というより独りよがりだということに気づくわけです。
★だからといって、相手のフレームに合わせると、ストレスがたまってきて、なんか違和感あるなあと感じるのですが、この違和感はどうして感じるのでしょう。それは生まれてから生成してきた、身体と感情と人間関係と自然との関りと超自然的な心性などが絡み合い、生成し続けている自分軸があるからです。この軸は地軸と同じで、物質的な棒のようなものではありません。磁場や重力、引力など宇宙のエネルギーのかかわりが持続可能にしているように条件がそうしているのです。
(イラストはBingです)
★ですから、自分軸も地軸と同じように、上記の【知の循環生態】の図にあるように多様な要素が均衡を生み出すことによって生まれます。そして、それをつなげる引力に相当するものが、メンタルモデルとコンセプアクションの循環関係です。もちろん、科学的に説明なんできません。あくまで私の妄想です。
★主体性と呼ばれているものが、脳神経循環系呼吸器血液循環系ホルモンの循環系などの適切な統合回転態で、これを持続可能にするのがメンタルモデルとコンセプアクション(考動)の循環です。
★この循環生態が判断フレームを創るのですが、循環生態について自分自身は必ずしもすべて理解ができていないのです。そのためにはメンタルモデルとコンセプアクションの循環を軌道修正していく必要があります。
★この変形を参加者が皆行う。インタートランスフォーメーションをすると、シン知のコモンズが生まれそれが新しい判断フレームをつくります。
★これがインターサブジェクトとか言われてきたことでしょうが、ここではコレクティブフレームと呼んで起きましょう。
★このコレクティブフレームのディコンストラクションを持続可能にしていく学びが、「深い」というわけでしょう。
★こんなリフレーミングをしておくと、今のところ生成AIは、コレクティブフレームといっても、既存のある一つのコレクティブフレームで言語処理をしているだけということです。今のところリアルな循環生態を取り込んでいませんから、そのある一つのフレームでしか活用できないということです。
★しかし、生徒にとって、いや私たちにとっても、自分の判断フレームよりはるかに巨大なコレクティブフレームです。
★このコレクティブフレームをマネジメントしながら、新たなコレクティブフレームをクリエイティブしていく。これが改革が持続可能な方法の1つです。このような対話をメタローグと言い、それができる人材をメタローガーとどこかで語りました。
★また本間の妄想だと思って頂いてかまいません。カタカナ語も相変わらず多いですが、教育の世界の言説を無反省に使っていると、閉塞状態を強化していくだけですから、違う言葉で話すのもありです。
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