地球沸騰化時代を冷やすことは可能か?脱GDPは可能か?歴史に学ぶ。
★今月になって、猛暑が日本のみならず世界でも同時多発しています。国連 グテーレス事務総長が、「地球温暖化の時代は終わりました。地球沸騰化の時代が到来したのです」と宣言したニュースは当然でもあり、改めて衝撃的でした。すでに1972年「成長の限界」が世にこのままでいいのかと問い、コンピュータシュミレーションで、2030年ごろから地球環境はおかしくなるぞと警鐘を鳴らしていました。それが今のSDGSに結びついていることは周知のことですが、なかなかうまくいかないですね。1970年代オイルショックが起こりましたし、そしてリーマンショックもありました。そのたびに、GNPやGDPという指標ではない、たとえばブータン指標などが取り上げられましたが、なかなか。。。
(図はBingが作成)
★今回もグテーレス事務総長は、≪脱GDP(Beyond GDP)≫を改めて宣言していますね。大事なことではありますが、すでに今春までのパンデミック(終わってはいませんが)の間中、ダボス会議では、グレートリセットとかステークホルダー資本主義とか、強欲資本主義のパラダイム転換を説いていました。しかし、その兆候はまだまだでしょうか。とはいえ、そんな意識が生まれていることも確かです。
★新学習指導要領で誕生した「歴史総合」。この学びについて、現場では喧々諤々ですが、上記のような書(3部作の1つ)が発刊されて、近世から始まる近代の歴史を、高校生と学ぶ新たな機会の重要性を示す1つの方向性も生まれています。近代から始めるのではなく、近代のエンジンで1つである資本主義のシステムの萌芽が生まれる近世から始めているのがいい感じです。
★脱GDPというのは、結局資本主義と民主主義の矛盾が生まれる根源的システムを突きとめ、根っこから断つことが必要です。しかし、そのシステムはいくら現状の資本主義を調べてもみえにくいのです。なぜなら、そのシステムは民主主義が合法的に認めてしまっているからですね。
★そこが合法的になる前に、むき出しになっていた時代は、実は中世から近世にかけてです。そこを民主主義的合法的なシステムにして目立たないようにしたのは、多くの世界で、そのむき出しのままのシステムが、恐竜が絶滅するかのように、いきなり倒れたからでしょう。もちろん、徐々にではありますが、エントロピーは増大するのです。
★ローマ帝国などはそうですね。それは神聖ローマ帝国とか、手を変え品を変え、第1次世界大戦まで生き残りますが、姿を消します。しかし、それは、またまた合法的に生き残る道を探していまも続いています。それは第二次世界大戦に馬脚を現し、またまた倒れるのですが、その後も亡霊のように生き残っています。その亡霊がどこから生まれてくるのかその根っこの領域を見つけることが喫緊の課題です。亡霊はGDPとして出現しているわけですが、その亡霊を撃退するには、それが生まれてくる根っこを掘り起こすことが重要です。
★そんなことを思いめぐらしていたら、多々良穣先生の上記の本に出合いました。近世前より遠い昔の「古典期マヤ」のお話です。私たちが知っているマヤに対する知識がいかにいい加減か、丁寧にコペ転してくださるストーリーはスリリングです。
★そして、マヤ全体としては、インカ帝国やアステカと違って、大航海時代のスペインとの攻防後も今に続いているようなのです。それは何故なのか?それはまさに探究のテーマですが、日本は大航海時代以降、近代化を進めて今日を迎えていますが、マヤはどうなっているのでしょうか。
★マヤが崩壊させた政治システムを日本は合法的に包摂することに成功したという違いがあるのかもしれませんが、それはまだまだ私の妄想です。
(図はBingが作成。美しいwell-beingなone earthへの願い)
★しかし、近代の歴史を学び、その人新世的な問題意識を持つとともに、近世以前にそれを生み出す資本主義のむき出しの原型を知ることは、もしかしたら脱GDPのヒントになるかもしれませんね。そのむき出しのシステムをパラダイム転換しようとした原アイデアは、サンデル教授ではないですが、アリストテレスでもあります。
★13世紀くらいにヨーロッパで禁書アリストテレスの書に学んだ神学者の発想が、実は資本主義の原理を解禁し、それが強欲にならないようにアリストテレスで理論武装したのですが、その理論武装をスペインの軍事力とイタリアのメディティ家の巧妙な資産運用が破壊していく過程が、近世に現れます。
★スペインの大航海とイタリアのメディティ家のむき出しのシステムを崩壊させる力(結果的にスペイン帝国も自滅していく)と同時にアリストテレス的発想の崩壊の両方を行ったところから、近代が始まるとしたら。。。
★歴史の門外漢である私の妄想ですが、高校生がこんな風に考え試行錯誤して論理を展開していく、資料やデータとして「歴史総合」は重要な役割を果たすかもしれません。
★もっとも、現場では、なぜ近代からなのかとか、意図が読めないとか、全部終えるのは難しいとか同じような疑問が噴出もしています。しかし、最終的には活用方法の方針や課題設定は、現場で創意工夫するようになると思っています。
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