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2023年7月18日 (火)

各種推薦型入試や総合型選抜の小論文対策の仕方 カンザキメソッドとチャトGPTで

★公募推薦や指定校推薦、総合型選抜で小論文を課せらるケースがあります。9月から出願が始まるので、今まさに受験生は佳境にはいっているでしょう。ある程度自分の考えがまとまったら、チャットGPT(保護者に許可をもらう)に、こんなふうにプロンプトに書き込みます。「次の文章を、①主張は明快か?②主張を支える体験やデータはあるか?③主張を支える根拠を体験やデータから抽出しているか?という3つの視点で分析してください」

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(画像はBingに作成してもらいました)

★すると、生成AIは、「文章の分析をします。①主張は明快か?②主張を支える体験やデータはあるか?③主張を支える根拠を体験やデータから抽出しているか?という3つの視点で見ていきましょう。

【中略】

以上の分析から、文章は主張が明快であるという点では良いですが、主張を支える体験やデータが不十分であり、主張を支える根拠を体験やデータから抽出していないという点では改善の余地があります。文章をより説得力のあるものにするためには、以下のような工夫が必要です。

主張を支える体験やデータについて、具体的な出典や数字を示す。
主張を支える根拠を体験やデータから明確に導き出す。
主張と根拠との関係性を論理的に説明する。
文章の分析は以上です。ご参考になれば幸いです😊」

★【中略】のところは、3つの視点ごとに詳しく解説がありますが、分析対象の文章の著作権があるので、それは略しました。自分の文章で試してみてください。この分析が正しいかどうかは、自分で考えてみるし、さらにこんなデータを入れようと思うが、君はどう考えるとまたプロンプトに書き込んだりして、AIと対話していきます。

★AIに文章をつくってもらうのではなく、自分の文章について対話をしていくわけです。

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(画像はBingに作成してもらいました)

★実は、この対話によって、文章を構築する視点が養えます。メタ認知とか呼ばれている視点です。初めに紹介した3つの視点は基本的なもので、自分なりに増やしたり質を充実させていくといいですね。

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★ここまで、AIと対話してきたら、果たして自分なりの視点は信頼性があるのか不安になってくるものです。そのとき大いに頼りになるのが、神崎史彦先生の上記の書籍です。この本を独りで読むのはシンドイので、神崎先生に習うのが早道ですが、独りで何とかと思った場合、まず生成AIと対話を積んで、上記の本を読んでみてください。

★目からウロコです。自分の内側に、自分の視点の信頼性や妥当性を知りたいという欲求や不安があるので、神崎先生の本が身に染みてわかるようになっているはずです。わからないところは、生成AIでもよいですが、有名人神崎先生に会いに行くのもよいかもしれません。当然、有料ですよ。

★私が神崎先生の本を推薦するのは、この本はいわゆるノウハウ本ではなく、受験という領域を越境して通用するものの見方や感じ方、考え方の視点や方法が集積されているからです。

★また、神崎先生は、ご自身の積み上げてきた経験値を今大学院で検証している研究者でもあって、この本で体得した視点や知見は、大学入学後も社会に出た時も活用可能だし、自分で進化させていくことができるからです。

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