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2023年7月27日 (木)

2023年夏の「私学経営研究会 教頭部会」 21世紀型教育と生成AIとリーガルマインド

7月26日・27日と2日間、夏期研究協議会「私学経営研究会 教頭部会」が開催されました。まずはじめは、主催の東京私学教育研究所所長平方邦行先生の講演から。2089年からバックキャストした21世紀型教育の講演がありました。2つ目は、所長も話の中で触れた生成AIを使うワークショップを委員の先生方が企画運営して行いました。あっという間に多くの学校の教頭先生がチャットGPTを駆使できるようになっていました。チームに分かれて、ポストイットや模造紙を活用しながら、実際使ってみてチャットGPTのメリット・デメリット、可能性と限界などについてディスカッションしてプレゼン。その後、実際に保護者対象の文章やテスト問題作成など、コンテンツ作成について話し合い編集してプレゼンするという濃密なワークショップになっていました。盛り上がったことは言うまでもありません。

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★昼食後は、分散会になり、教頭の使命や役割、またなんといってもマネジメントや採用などの問題とそれを解決するノウハウについて情報交換で盛り上がりました。

★夕食後及び懇親会は、学校を越えた教頭同士のネットワーク作りがどんどん進みました。学校における諸問題は、多くの場合、自分の学校だけで起きるのではなく、同じようなタイプの問題はどこの学校でも起こります。というのは、そのような問題は、社会の多様な問題とつながっているのが通常だからです。

★そのような場合、一校では対応しきれないわけです。連携ネットワークが必要になります。今年教頭に就任したばかりの先生は、このような機会に、ヘルプネットワークをつくっておくことは大変重要です。

★2日目は、私学を取り巻く多様な問題について、弁護士の先生方の講義を聴き、その後分散会で、互いの学校の諸問題についていかに解決すべきか、そもそもそのような問題が起きるのはなぜなのかなど、弁護士の先生方も交えて情報交換・共有をしました。

★学校を巡る問題は、先述した通り、社会の問題とつながっているがゆえに、道徳的な解決だけではなかなかうまくいかにことが多いのです。改めて、私たちの社会は契約社会であることを認識し、信頼性を最低限法的条件や知識をしることで、維持できることに気づく機会となりました。

★モラルはとても大事ですが、具体的な問題においてはやはりリーガルマインドも極めて重要なのだと。

★個人的にですが、弁護士の方に、21世紀型教育をリーガルな側面から見るとどう理解できるのかと質問してみたところ、それはハラスメントがないことが大前提の教育ですねと。自由な発想は、ハラスメントがあれば、生まれてこないでしょうと。

★シンプルだけれど、根本的な問題であり、真実過ぎると感じ入りました。

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