第3回学校づくり研究会③~学校における生成AIの活用ポリシーについて
★学校づくり研究会の委員の先生方が、生成AIのリサーチを始めるや、世界各国や大学、企業でも生成AIの活用方針を社会及び各組織の中でどのようにすべきかあるいはどのようにしていくかなど議論が舞い上がりました。先日のG7でも議論になったのは記憶に新しいですね。そんな中、いちはやく岩倉高等学校の校長先生が、このポリシーについて発信したことについて、同研究会でも盛り上がりました。
★たしかに、中高段階で、生成AIの利用ポリシーについてサイトで発信しているところはまだないのではないでしょうか。まずは、<【校長からの発信】No.7 対話型人工知能(AI)利用ポリシー>をご覧ください。お読みになれば、同校の校長の気概と明晰さが了解できます。そして、校長の考えや想いを支える教師陣が揃っているということがわかるはずです。
★私は私で、委員の先生方のお話を聴き、この利用ポリシーを読みながら、上記のような図をイメージしました。
★生成AIの利用ポリシーを考案する時、7つの層で考えるのがさしあたりよさそうかなと。そして、見えない教育力の層については、見えないので、人間がきちんと明快に明晰に了解しておく必要はあるなあと。そして、それは言語化とあえて言語化ではない別の表現方法で押さえておく必要があるのではないかと。どんな表現か?おそらくジュネーブウェルビーイング宣言で、新たに加わった健康概念がヒントになると思います。
★AIは、この見えない部分は、回答しないでしょう。しかし、恐ろしいのは、見える部分を見えない部分の接点ぎりぎりまでは迫ってくることです。そのとき、AIはそこから先は表現はしません。しかし、そこまでいくと、AIの表現を通して、人間は想像するし推理したくなります。もし、人間があらかじめそこのアイデンティティを自分のものにしておかなければ、どうなるか、妄言・妄想・妄執。。。。恐ろしいのは、AIではなく、受けとめる人間の側です。
★魑魅魍魎の感情が蠢く可能性があるということです。
★AIに支配される前に、その妄執や妄言という自縄自縛に陥る可能性がありますね。そして、このことはすでに昨今の感情即反応の傾向が、凄惨な事件を引き起こしていること関係があるのかもしれません。
★生成AIのトリセツを考え合うことは、やはり人間とは何かという古代からの問いを再び立ち上げることになりそうです。
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