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2023年6月11日 (日)

GLICC Weekly EDU 第131回 佐野先生と金井先生の大事な手法=NVC(観察・感情・ニーズ・リクエスト)をベースにした探究(SEL×システム思考) 「存在と学び」の新しい地平が見えます。

★先日、GLICC Weekly EDU 第131回「かえつ有明ー「共感・対話・探究の思考」」がありました。佐野先生と金井先生には、今までもこのGWEには何度も出演していただきました。そこではお二人が日々かえつ有明で先生方といっしょに創り上げている世界についてお話をしていただきました。今回は、その世界をお二人が外部団体とコラボして広げている活動を中心にお話をしていただきました。そして、その活動が再びかえつに還流される循環についても伺うことができました。学校が変わるというのは教師と生徒、保護者などが変わることでありますが、佐野先生と金井先生は、その変容を外部団体にも影響を与えています。

Sanokanai

★結果的に、学校が変わると、社会が変わるという実感を抱くことができた時間でした。

★今回は、「探究」を始める前の参加者やステークホルダーの関係づくりの大切さについて及びその手法についてたっぷり語っていただいています。探究を始める前と今言いましたが、実はそこから「探究」は始まります。これはたとえば演劇、コーラス、コンサート、研究など多くの場合にも同じことが言えます。つまり、ここでは、自分と自分の関係性、自分と他者との関係性、自分と自然との関係性、自分と社会との関係性などを互いに大切にできる心理的時空をつくるということでしょう。

★それには、互いの息吹を観察し、その感情の意味を感じ取り、自分が本当に何を欲しているのか、自分とは何か洞察していく時空です。そして、その自分のニーズが他者とのニーズとの関係性でどうなるのか。そこでその関係性に愛が満たされながら自分の想いを実現できる意思決定ができるリクエストが生まれてきます。

★ようやく、そのとき自分の「探究」したい「問い」が生まれてくるというのが、佐野先生と金井先生が活動してきたことです。このNVCの過程なしの「探究」は、たんなる問題を解いていく従来の勉強と実は変わらないのだと改めて気づきました。一見すると正解のない問いを扱っているので、従来の学びとは確かに違うのですが、それだけでは、そこに自分と自分、自分と他者、自分と社会、自分と自然の根源的な深いところにまでダイブしないまま学びが終わってしまう可能性があるということでしょう。ある意味、存在を無視した学びです。

★佐野先生と金井先生の実践してきた「探究」とは存在と学びの関係の親密さが深まっていく過程だったのです。

★今回もまた深い気づきを頂きました。「存在と学び」について新たな地平が見えてきました。ぜひご視聴ください。

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