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2023年6月21日 (水)

足立学園 チェンジメーカーを生み出す柔軟な組織 グローバルサウスへ

★塾ジャーナル2023年5月号に、「足立学園中学校・高等学校 世界を学びにアフリカへ!志を育むグローバル教育」という記事が掲載されています。足立学園では、タンザニアで「アフリカスターディーツアー」を行っているということです。かなり驚きです。今年の秋、ラウンドスクエアが国際会議をナイロビで行います。そこに参加するか加盟校はかなり慎重に決断しています。それが、アフリカの野生の動物と暮らす人々が生活している自然の中で、自分たちもキャンプまでしてしまうスタディーツアーです。このツアーの企画を井上校長に提案したのは原先生です。

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★記事の中で井上校長は、はじめたいへん驚いたと語っていま。当然ですよね。意思決定者、決裁者としての校長は、熟慮し、リスクマネジメントができるかどうか調べ、何より建学の精神というクライテリアに沿うものであるかどうか、そして生徒の好奇心や才能、そしてグローバルリーダーとしての気概に善き影響を与えるかどうか大所高所考え抜きます。責任は自分が負うわけですから。たいていの場合、ノーという回答がでてもおかしくない案件です。

★しかし、決断したわけです。責任を引き受けたわけです。それらの条件をすべてクリアするだけではなく、生徒の志を強烈に育むビジョンが明快に見えたからでしょう。

★なぜなら、原先生は、JICAの現職教員特別参加制度を活用して、青年海外協力隊として2年間貴重な体験をしていて、その深い経験をもとに、生徒が中高段階で、これからの世界が変わる源で多角的な体験をすることが、いかに志を生み出すことになるか熱くプレゼンしたからでしょう。

★井上校長が、しっかり傾聴して、深く洞察して、意志決定をする。そんな柔軟な組織であるからこそ、このような冒険が可能になるのです。

★記事の中には、生徒がまずは自分の世界を変え、それによって他者や社会の世界を善に向かうように変える活躍をするキャリアデザインをしていっていることが語られています。

★クエストツアーではなく、スタディーツアー。このスタディーは勉強という意味ではなく、「研究」という意味なのでしょう。

★校長と教員のリレーションシップが学習する組織になっていることと生徒が切実な局面で一生ものの問いを生み出す教育環境デザインがなされているのは、同校においては、このツアープログラムだけではないでしょう。だから、今日、足立学園は飛ぶ鳥を落とす勢いの人気なのだと思います。

※今年の春の生徒募集において、足立学園が人気であったことは首都圏模試センター取締役・教育研究所長北一成さんの分析の中ででてきます。

 

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