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2023年6月13日 (火)

変わる私立中高(44)もし中学受験生をお持ちの保護者が学校選択で迷っていたらこの本を眺めてはいかがでしょう。学校選択の基準が明確になる可能性大です。

★今多くの学校で、なんとか卓越的な探究のプログラムを創ろうとしています。そして、そのような学校は、今は仮に偏差値が思わしくなくても、必ず伸びてきます。しかし問題は、その探究の取り組みが卓越的なのかたんなる調べ学習なのか教師が与えた課題を解決するだけなのか、結局受験勉強の時間に置き換えているだけなのかなど見抜くことは、説明会などで話を聞くだけでは難しいものです。わからない場合、体験学習会やセミナー、オープンスクールに参加するのも大事ですが、それでもなかなか。別に卓越的な探究をやる必要などないではないかと思われる方もいるかもしれません。

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★しかし、多くの学校が取り組んでいるのです。多くと言っても、50%ぐらいです。なぜやるか?生徒募集のためでしょうと思う方もいるでしょう。

★しかし、世界がそれを必要としています。AI時代は、AIをマネジメントできる才能とテクノロジーと高次思考力が必要なのはいうまでもないでしょう。その能力を身に付けるには、未知の問いをAIに先回りして見出して、解決していくプランニングをしてプログラミングないしは指令しなくてはなりませんね。

★一般選抜の受験勉強ではそんな能力はつかないのは本当は誰もが知っているのです。しかし、採点処理の問題や採点基準の問題などにより、まだまだ壁はあります。ですから、一般選抜で受かればよいという一見合理的な考え方で受験勉強すると大学に入ってからが大変です。

★最近では、一般選抜と総合型選抜の二刀流が主流になってきたのは、どの入試を選ぶかと卓越した探究やプロジェクト学習をすることは全く矛盾しないととらえる学校が増えたからです。

★驚くべきことにいや嬉しいことに、理事長。校長クラスが、その重要性に気づき、ワークショップ型の研修を年2回ほど実施し始めていることです。

★現場の教員だけではなく、経営陣にもその影響の輪が広まっているのです。中高が変わるというのは、このような理事会と現場の変革への意志の共有とアクションが必須ですが、このような学校が増えていくコレクティブインパクトが今起きようとしています。まだ過冷却状態かもしれませんが。

★卓越的な探究の取り組みを行っている学校組織の雰囲気を感じ取るには、上記の表紙の本が役立つかもしれません。

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