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2023年6月25日 (日)

GLICC Weekly EDU 第133回「21世紀型グローバル教育の学びの環境」をつくるには帰国生・留学生・英語学習者がキー。

★先週の金曜日、GLICC Weekly EDU (GWE)第133回「21世紀型グローバル教育ー帰国生・国際生・留学生が選び、自ら切り拓く学びの環境とは」がありました。今回はGLICC代表で、この番組GWEを主宰している鈴木さんと二人で対話をしました。というのも、今やグローバル教育は、探究及びSTEAM教育と一体化する流れができていて、そのタイプも多様です。したがって、いろいろな学校を例に挙げるため、二人で対話することにしました。

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★相変わらず、あちらこちらに飛びながら対話していきました。結構、一般の学校説明会では聞けないような対話になっています。というのも、学校説明会に足を運んでも、その学校の話を詳しく聴くことはできるのですが、学校選択のためのコンパラティブスタディー(比較研究)はできないので、たまにはこのような対話もいいかなと。

★上記の図は、GWEの番組では活用しませんでした。というのも、対話の後、自分なりに鈴木さんと私の話を整理してみるとこんなイメージになるかなと思って作成したからです。

★今や探究やSTEAM、グローバル教育をやらないなんて私立学校はないんですね。ですから、帰国生、国際生、英語学習者は、その違いをどこで見出すのか。それは教科授業がどのタイプか、探究とSTEAMとグローバル教育が、縦割り(足し算)になっているか、横断的に(掛け算)つながっているのか洞察眼が必要になっていきます。

★しかし、なかなか見抜きにくいのですが、実はその学校がどんな中学入試を重視しているかと相関するのが、「授業のタイプ」と「探究、STEAM、グローバル教育の関係」なのです。

★したがって、中学入試の種類を調べると、教育環境デザインが推理できるのです。

★推理して仮説を立てて、サイト閲覧や説明会に参加して検証していく学校選択の時代になりました。

★それから、帰国生、国際生、英語学習者のそれぞれの価値の違いと共通点を整理している学校かどうかもポイントです。そして、彼らがたくさん入学する学校は、上記の3層目の思考コードでいえば、BC軸を中心としている教育環境デザインをしている学校の場合が多いですね。

★AB軸重視の学校は、「教科の授業」は、教えてから考えるパターンで、「探究、STEAM、グローバルの学び」は考えてから教えるパターンになっています。

★BC軸重視の学校は、「教科の授業」も、「探究、STEAM,グローバルの学び」も考えてから教えるパターンで、「探究、STEAM,グローバルの学び」はさらに「研究」の入口に突き進みます。

★海外のエスタブリッシュな私立学校は、BC軸重視の教育環境デザインをしているところが多いわけです。こういう整理をしてみましたが、実際に対話を聴いていただくと、具体的に学校の例もでてくるので、わかりやすいのではないかと思います。ぜひご視聴を。どの学校がランキングがよいかどうかというのではなく、自分の子どもにはどこの教育環境がマッチングするかです。

★この子は東大に行くだろうというのは、意外とわかるものです。そういう場合は、開成や桜蔭のような学校を選ぶで何ら問題はないでしょう。芸術系だとかICTとか、国際関係の仕事とというのもなんとなくわかります。考えてから教えるパターンが濃厚な学校を選ぶでもよいのです。もちろん、進路は最終的には本人が決めますから、予想ははずれることもありますが、不思議なことに予想して途中で変わっても、困ることはないのです。重要なことは、自分とは何か自分を見つめるリフレクションの機会や自分と向かい合う思考の時間がたっぷりあるかどうかということなのです。

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