« 変わる私立中高(30)生成AIが育成する資質・能力 文科省の懸念と期待 | トップページ | 変わる私立中高(31)シンプルで根源的関係性の循環が生成する生命知 チャットGPTが映し出すコト »

2023年5月27日 (土)

GLICC Weekly EDU 第129回「成立学園ー『探究!見えない学力』ー」 地球に立って感じ、考え、行動するメンタルモデルが成長する

★昨夜、GLICC Weekly EDU 第129回「成立学園ー『探究!見えない学力』ー」がありました。驚きでした。成立学園と言えば、氷山モデルなのは有名です。中学が開設されたときから、氷山モデルを前面に出して学力観を説明し、実践し、成果を出してきました。氷山モデルブランディングが成功したということでしょう。ところが、今回の宇田川先生の丁寧で情熱的なお話をお聴きして、気づいたのは、生徒は日本という国でたしかに生活しているのですが、生徒自身は、地球に立って体験・冒険をしながらいろいろなことを感じ取り、考え、表現し、行動しているメンタルモデルを豊かにしているということが了解できたのです。

Photo_20230527072201

★氷山モデルは、見える学力と見えない学力の学力構造であると同時に、その学力観によって生成されるメンタルモデルの構造でもあったのだと気づいたのは、衝撃的でした。WOW!です。

★ですから、生徒たちは地球を基盤にしているので、ことさらグローバル教育と言わなくても、生徒は日常で英語を活用し、ディスカッションし、自己表現し、好奇心を探究心に転化し、進路準備をしていきます。驚いたことに、国内の大学と海外の大学の両方を合格し、どちらに進むかを選択するという学園生活を送っている生徒がたくさんいるのです。

★成立学園の成長曲線は、メンタルモデルが豊かになっていく軌跡でもあります。内なる目に見えない豊かなメンタルモデルが根付いて卒業するから、大学で、社会でプロジェクトリーダーになって活躍するのだと思います。グローバルリーダーになっていくといっても過言ではないでしょう。

★さらに驚いたのは、中学の定員は、40名です。それに対し、2科、4科、適性検査型、ナショジオ+算数入試の4種類の入試があるのです。しかも、英検や数研の級は、スコアによって違いますが、得点として加味されるわけです。これはすべての入試で有効です。

★基礎知識を創造的に獲得するのが得意な受験生、論理的思考が得意な生徒、自然に対し好奇心旺盛で科学的眼差しを持っている受験生、英語が得意な生徒、小学生にしてすでに数学に好奇心を持っている受験生など、多様な才能者を受け入れる入試が実施されているのです。

★中学のカリキュラムが、先取りというアクセラレーション型のシステムではなく、エンリッチメント型のとにかく知識ではなく知恵が時熟していく豊かなカリキュラムになっていますから、いわゆる従来型の中学受験の偏差値尺度の知識は、中学3年間で十分に体得できてしまいます。そして、それ以上に地球冒険をしながら、ものの見方・感じ方・考え方・行動力という知のメンタルモデルが生徒の内面に芽吹き生長していくわけです。

★ぜひご視聴ください。理想の学校が、北区という地球の1エリアにあるのですから。

|

« 変わる私立中高(30)生成AIが育成する資質・能力 文科省の懸念と期待 | トップページ | 変わる私立中高(31)シンプルで根源的関係性の循環が生成する生命知 チャットGPTが映し出すコト »

創造的才能」カテゴリの記事

中学入試」カテゴリの記事

創造的対話」カテゴリの記事

教育イノベーション」カテゴリの記事

PBL」カテゴリの記事

高校入試」カテゴリの記事