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2023年5月 2日 (火)

変わる私立中高(16)工学院のすばらしさを受験生・保護者が知った時、日本の教育は本当に変わる

工学院大学附属中学校高等学校(以降「工学院」)の毎日のように更新されるブログをご覧いただきたい。日本の学校とは思えないけれど、海外から見れば桃源郷のような日本の学校です。最近のブログは、2023年3月、アメリカ、カリフォルニアにあるFlintridge Sacred Heartに留学した生徒からのメールが載っていました。ラウンドスクエア(RS)の交換留学生のシステムを使ったようです。RSのシステムは、彼女の世界観や価値観を大きく変えたようです。ぜひご覧ください。

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(3カ月留学から帰国した時の工学院生。写真は同校サイトから)

★カリフォルニアのシークレットハートは、漢字にすると聖心ですが、聖心会ではなく、ドミニコ会のカトリックの学校です。20年以上も前に、当時同僚だったO先生らと視察に訪れました。日本人の生徒が2人くらいいて、キャンパスを紹介してくれました。そして、教育の中身もまるで広報部長のように、さらに教師と生徒の理解がどのように内面を作るのか詳細に話してくれました。

★もちろん、英語も堪能でしたから、トリリンガルでした。将来は、バイオ心理学系に進みたいと語ってくれていました。すでに文理融合的な進路でした。

★当時、米国とイギリス・フランスの学校をリサーチして、これからの日本の学校や教育のイメージを創りに行っていたわけですが、パロスバーデスのチャドウィックスクールとこのシークレットハートは、私のこれからの学校像の1つとなっていました。

★昔話で申し訳ないのですが、いいたいことは、工学院のイメージはその2校を超えるものがあるということなのです。

★チャドウィックスクールは当時米国でPBLを行うクレージーな学校と言われていました。校長たちは、でもスタンフォードもハーバードもたくさん入るし、クレージーいいじゃんと。ジョブスが、クレージーが世界を大きく変えてきたという宣伝ビデオをとっくに流していたので、校長もそのノリでした。当時のパソコンルームはマックがずらりでしたね。

★シークレットハートは、いまでいうマインドフルネスベースの対話が溢れている学校でした。

★どちらの要素も工学院にはあります。さらにICTはもっとレベルが高いでしょうし、国際舞台で活躍する生徒もたくさんいます。オーストラリアをはじめ、海外に出かけて学ぶプロジェクトも豊富です。エッセイライティングや論文作成も本格的です。世界大学100位以内の大学にも入ります。

★この間、超忙しい工学院の先生方3人に頼んで、これからの日本の教育に必要な本質的な点についてディスカッションしました。30分という時間限定でしたが、すでに多くの知のデフォルトがあるので、いきなり根本的なところから話すことができたのです。いちいちわかりやすく説明しなければという心配はまったくないのです。そこは共感しますよ、進みましょうよという雰囲気なのです。

★意思決定が速いのもグローバルな学校の条件だなと感じ入りました。

★私が聖パウロ学園の校長だったころ、迷えばすぐに工学院のT先生に教えを請いました。昔も、今も、これからも感謝してもし尽くせません。

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