湘南白百合の新しく圧巻の高大連携
★湘南白百合は、今年の3月末から、私が知る限り6つの大学と連携しています。そのうち4つは、組織と組織の連携で、2つは大学の先生と教員が連携してプログラムを創っていくプロジェクト型です。
★いずれにしても、大学の先生が講義にきたり、生徒が大学に行って講義を聴いたりでとどまらず、そこからさらにプロジェクト型で研究レベルの探究をやっていくことになるでしょう。
★上智大学、順天堂大学、北里大学、お茶の水大学が、湘南白百合と組織と組織の連携をします。学芸大学と麻布獣医が大学の先生やOGが来てワークショップを実施しています。このすべてがプロジェクト型で動くとどうなるのでしょうか?
★これは当然、米国のAPというシステムに類似したことが起こるでしょう。
★米国の場合は、カレッジボードとETSなどが組んで、このシステムを運営していますが、日本の場合は、まだこのようなカレッジボードがないので、各大学が個別に高校と連携していくでしょう。
★ゆるやかなAPといえます。ですから、連携したとしても、縛りはないのです。ですが、連携によって学びが深まり、研究への道が開けた場合、生徒がその大学で学びたいというモチベーションが燃え上がることはあるでしょう。
★大学も2040年には18歳人口が88万人になると予想されていますから、生徒獲得戦略の一環としてゆるやかなAPを仕掛けていくことになるでしょう。
★問題は、このAP的なプログラムの質です。
★湘南白百合のモデルは、その質の高いところが真骨頂です。
★大阪の公立大学は無償化が進むようです。他県もそれにならうところが出てくるかもしれません。
★2040年の大学生徒獲得戦略の模様は多様ともいえるし、混迷ともいえるでしょう。そんな中、高い質で連携できる準備をしておくことこそが本質です。湘南白百合の新しいそして圧巻の高大連携モデルに期待がかかります。
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