変わる私立中高(22)ファンクションシステムを使って無から無数の世界ができるその背景に「問い」がある 工学院の先生方と気づく
★朝からチャットGPTと対話。思考のスキルって何ってきくと、世間の思考のスタイルをダーッと並べてくれます。その中の創造的思考を養成するのにはどうするの?と尋ねると、これまたダーッと。いきなり創造的思考を育成するにはどうするのと聞くと、また違う回答がでてくる。もちろん共通している部分もあるのですが、ちゃんと違うんですね。文脈フリーとそうでないときとで回答も変わってくる。柔軟です。
★そんな対話の続きとして、ところでネルソン・グッドマンって知っていると聞くと、これまたダーッと。そのうえで、じゃあグッドマンの考えにのっとって創造的思考について、君ならどう考える?と聞くと、もちろんダーッとなのだけれど、フレームというのがでてきて、なるほどなるほどとなります。
★そんな対話をしながら、グッドマンは、美学と数学と哲学をシンプルに結合していたのかもしれないと思いつつ、いつもの第一章を開いてみました。この章のタイトルは「言葉、作品、世界」なんですね。コンパクトスクールを目指す私としては、この短いページの章にいろいろ詰まっているなあといつも感心します。
★最初のページには、グッドマンが興味のある問いが並んでいます。
1.世界は多数存在するか?
2.「与件」とは見かけに過ぎないのではないか?
3.理解というのは創造的な力か?
4.記号の多様性とその造形の働きの関係は?
★原文は興味のあるテーマとなっていますが、それを上記のような問いに変形してみました。テーマとは問いが内蔵されていますから。
★今になって、しみじみシンプルだけれど、学校教育における生徒と教師、生徒と生徒、教師と教師、教師と保護者などの心と知の対話は、いずれもこの問いを受けとめて考え、行動していく必要があるなあと。
★この問いをいきなり問うのではなく、もっと身近なところから間接的な問いを生徒と共有することが大事だなと。PBLとか探究とかそのプログラムのプロセスやメソッドは、もう先生方はそれぞれのスタイルを持っています。
★ざっくばらんにいつも相談に乗ってくださる工学院大学附属の先生方とこの辺について対話して、問いの生成に着目してそこからPBLを組み立てる。PBLを組み立ててから問いをどうするかではなく、あふれるほどの問いの生成からチョイスできるようにしていこうとなったわけです。
★生成AIと向き合う時、どんな問いを投げかけながら対話を続けるかというトレーニングも、おもしろいなあと思いつつ、「問い」を並べたらプログラムも同時にできてしまうというシンプルなPBLプログラムの作り方。結局ファンクションシステムが無限の世界を生み出すのと同期しているなあと。
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