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2023年5月16日 (火)

変わる私立中高(20)教育問題をポジショニングシフトで問うことができる教員に出会う

★昨日、18時から20時くらいまで、東京私学教育研究所の会議室で「教務運営研究会の委員」が集いました。東京私学の教務系の教員研修の企画を策定する会議だったのです。視野が広く、それでいて現場のほんとうの問題を受容できる先生方だったと改めて思います。詳しくは、企画ができてお知らせができてからご紹介しますが、とかくメディアの教育問題の取り上げ方は、対症療法的な批判になりがちだし、それを受けて返す教育評論家もーまさかとは思いますがーウケねらいさながら、真逆のことを言って批判然としている場合がないわけではありません。もちろん、それでも問題があることを世に問う大きな意味はあります。

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★ところが、昨日のメンバーは、東京私学の先生方の共通する悩みを問い返すときに、図のように問題をめぐる関連領域を経めぐりながら議論をしていきます。現場で起こる教育問題でダメージを受ける当事者に寄り添いながら、同時にちょっと距離をあけ、当事者たちの周りのポジショニングにシフトして話してみたり、学校に影響を与える外部環境から見まわしてみたり、そして、さらに社会の構造やシステムとの関連で問い返してみたり。

★つまり、一つのポジショニングにこだわって問い返したり批判するのではなく、そのポジショニング自体を問い返し、ポジショニングシフトをしながら議論できる先生方だったのです。大所高所から見ながらも、ポジションニングを変幻自在に移動しえちくのです。

★現場で寄り添い受け入れる感性(世の中的にはSEL的発想なのでしょう)、そして現場と社会と世界の構造の関連性を3つの推理方法で議論していく(世の中的にはシステム思考というのでしょう)このような複眼思考を有しながら、ポジショニングシフトをしていくのです。

★硬直した教育言説は、社会に通じないので、なんとかしなければなりませんが、それはこのような複眼思考×ポジショニングシフトによってクリアしていく必要がありますね。kのような本物志向は、メディアウケは全くしませんが、それはともかく、そのような立ち臨む姿勢を得意とする各学校の先生方が集まっていたのです。日本の教育には希望があります。静かな情熱を感じながら帰途につきました。

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