変わる私立中高(25)自分の強みを生かせる入試
★小学6年生と話していて思うのは、もうすっかり大人であるということです。そりゃあ経済的自立はしていないし、世の中のリーガルな側面はまだ知らないかもしれませんが、人間関係は経済やリーガルが先行しているのではなく、どうやってみんなが幸せに生きる経済活動が可能なのか、その可能性はどんな倫理的内的ルールによって支えられているのかが先行します。それがうまくいかないことがあるから、経済科学が必要になるし法律が必要になります。最近の大人の中には、そのよな前提なき、経済学や法律を振り回すかたもいるようです。大人とは何でしょうね。
★それはともかく、小学6年生は、SDGsの学びや主体的・対話的で深い学び、英語の学びなどを通して、経済活動の意味や倫理的重要性について考察する機会が増えています。
★ですから、もう大人の芽を開花しています。その芽がどこで生まれているのかは、子どもたちによって違うのは当然です。中学入試の場合も同じことがいえます。したがって、自分の強みが発揮でいる入試があれば、その強みを生かして中高6年間着実に18歳成人に向かって大きく成長できます。
★入試が多様であることは、大いに結構であるということです。4科目で偏差値が50くらいでも、何か強みの科目や自分の強みにマッチングできる入試があれば、それを受験して4科目では難しい学校であっても入学すればよいというのが、先日対話をさせていただいた湘南白百合の教頭で広報部長の水尾先生の考えです。
★弱点ばかりに目を向け、自分の強みをもっと伸ばす機会をもたないのは、もったいないと。もちろん弱点を補強するのは必要ですが、強みを最大限にもっていけば、その過程で弱みを補強する新たな方法は見つかるものです。
★新タイプ入試を行っている学校は、おそらく水尾先生と同じ考えでしょう。
★こうのようなポジティブに子供たちの才能を信じる大人が増えているのは、希望がありますね。
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