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2023年5月28日 (日)

変わる私立中高(32)越境知を体験する中高生①工学院・聖学院・和洋九段女子の生徒たち

★21世紀型教育機構の教育研究センターは、いまそしてこれからの私学人としての教師=SGT(スーパーグローバルティーチャー)とは何かを加盟校連携してPBLを企画運営することを通して考案しています。お互いの授業づくりのシェアリングや、昨年夏は実際に木更津にあるクルックフィールドで合宿セミナーも行いました。PBLの作り方を実際にワンアースという循環に寄与するクリエイティブな学びを教師も生徒も共に創るという挑戦でした。そして、その流れの中で、加盟校同士の生徒が交流し越境知を体得するプログラムが生徒主導で生まれました。

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(写真は工学院のブログから)

★私立学校というのは、独自かつ普遍的な建学の精神に基づいて独自性・先見性・先進性を発揮しています。外国に行くのも多様性の体験ができるのですが、それぞれの私学の文化を体験するのも多様性の体験ができるのです。すでに、聖学院に3校の生徒が訪問して交流をし、先日工学院に集結しました。

★キャンパスという空間は、学校によってそのアフォーダンスの意味や価値、文化が違います。自分の学校のことは意外と習慣化しているので、気づかないことも多いのです。他校の生徒と語りながらキャンパスを歩き、特色ある空間でどんな学びを自分たちは経験をしているのか言語化するのは暗黙知を形式知化するのに有意義なのは説明するまでもないでしょう。

★また、自分たちでは気づかない感じ方や考え方もフィードバックしてもらえます。お互いに自分というメンタルモデルと学校という文化的なメンタルモデルを確認し、共有できます。

★インスパイアーされたり、ケミストリーが起きたりするのです。そして、自己とは何か振り返ることもできます。

★この3校交流会は、今後いろいろな社会課題などについて対話が越境的に行われていくでしょう。参加者も増えていくでしょう。教師も気づきが多いと思います。チェンジメーキングが学校の文化になっているところ同士は、教師も生徒ももっと視野を広め、洞察を深め、社会貢献活動を創発しようという流れになっていきます。

★小さく始まって、大きく動き出すに違いありません。

★日本の教育を変えるのは、教師ばかりではなく、生徒自身でもあります。こうして越境知体験をすることは、まだまだ生成AIではできない学びですね。

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