変わる私立中高(17)八雲学園のすばらしさを受験生・保護者が知った時、日本の教育は本当に変わる
★30年ほど前、ケイトスクール(全米でも相当なエスタブリッシュスクール)が、日本の私立学校を視察して回り、姉妹校を探していました。そのとき、自分たちが求めている教育がここあるとピンと来たのが八雲学園でした。ケイトスクールはそのあとラウンドスクエアの加盟校になり、その後八雲学園も加盟校にいたります。このエピソードに日本の教育が変わる方向性が見えています。
(ラウンドスクエア交換留学プログラムを活用して、トレバー・デイ・スクールからやってきた留学生。写真は八雲学園サイトから)
★ケイトスクールが八雲学園を発見した時、自分たちの教育とシンクロすると感じ、さらに両校がその後ラウンドスクエアに加盟します。ラウンドスクエアの世界の180強の私立学校が、高い使命感とグローバルリーダーを育成するハイクオリティー、ハイパフォーマンスの教育環境をデザインしている点でシンクロしているわけです。このネットワークはラウンドスクエア交換留学プログラムや国際会議に集結してバラザという対話を行うなど、ものすごいネットワークです。生徒の未来のかけがえのない価値・財産であることを想像するのは難しくないでしょう。
★ラウンドスクエアの交換留学プログラムはすべての加盟校に開かれていて、ある加盟校から八雲に行きたいという生徒がいたら、八雲は躊躇なく受け入れ、受け入れたらその加盟校に八雲の生徒は留学することができるようになります。逆に八雲学園があの加盟校に行きたいと願えばかなえられるます。そしてその加盟校からまた留学生がやってくるのです。
★ですから、年間計画では予め立てられない交換留学が頻繁にやってくるし、八雲からも頻繁に行くわけです。学校という組織で、年間計画にないことを柔軟にやっていくということはなかなか難しいのですが、それが相互にできること自体奇跡です。変化に強いラウドスクエアということでしょう。
★昨年も6週間、トレバー・デイ・スクールから留学生がやってきました。彼のプロフィールがまたすごいのです。彼自身はこう語っています。
「私はネパールで生まれ育ちましたが、2015年に家族とともにアメリカに移住しました。私は自分を、好奇心旺盛で冒険好きな性格で、人生で提供されるすべてのことを学び、経験したいと願っています。私の趣味は、バスケットボールの観戦やプレイ、本を読むこと、そして音楽(ラップ、R&B、J-pop)を聴くことです。私はマクロ経済学とファイナンスについて学ぶことに大きな関心を持っています。将来は、ウォール街で投資銀行家になり、J.P.モルガンやゴールドマン・サックスといった世界有数の銀行で働きたいと思っています。
これまで、フランス、ロンドン、イタリア、マレーシア、シンガポール、トルコ、ドバイ、カタールなど、多くの国を旅してきました。しかし、私がいつも行きたいと思っていたのは日本でした。幼い頃から、日本の文化や歴史に触れてきました。父や祖父も、過去に何度も日本を訪れています。ニューヨークでは、暇さえあればワンピースやナルト、ドラゴンボールZといった大好きなアニメを観ていました。好きな食べ物はいつもラーメンで、着物や武士の歴史、芸術や書道など日本の伝統的な文化も好きです。」
★どうです。学校がグローバルなだけではなく、生徒自身がすでにグローバルな生活をしているわけです。八雲学園の生徒がラウンドスクエアの加盟校の生徒と結びつくということの広がりと深さがお分かりいただけるでしょう。八雲学園の生徒がサンタバーバラを拠点に様々な研修プログラムを体験するのは、このような留学生を迎えるにあたり、自分たちのグローバルマインドやスキルを体得している必要があるからです。はじめは姉妹校ケイトスクールを受け入れるところから始まりました。次に年中行事になっているイエール大学の学生とコラボした音楽会の開催を実現しました。そしてラウンドスクエア加盟で、一挙にグローバルネットワークが広く深くなったのです。
★さて、トレバー・デイ・スクールの学校紹介動画がYouTubeにアップされています。まずご覧ください。
→Trevor Day School - Ambitious Academics, Engaged Students, Balanced Lives
★八雲学園の教育シーンと重なります。八雲学園とはこのような学校なのですといっても過言ではないのです。
★つまり、ケイトスクールだけではなく、ラウンドスクエア加盟校すべてが姉妹校なのです。そして、なぜ姉妹校に八雲学園を選んだのか?動画を見て頂いておわかりのように、長時間机に向かって東大に合格するための勉強をしている学校に、自分の学校の生徒を留学させても、そもそも東大を目指していませんから、その勉強はアンビシャスではないし、冒険や社会貢献に熱心になる体験ができませんね。やはり知性と感性と論理と倫理と創造性のバランスの取れた教育環境デザインをしているところであることが必要だったのです。
★そして、それが世界のエスタブリッシュ学校が求めている教育だということです。
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