変わりゆく世界(05)組織がうまくいくかいかないかは、要素還元主義だからかとか関係総体主義だからかということはあまり関係がない。
★よく要素還元主義か関係総体主義か(構成主義といわれる場合もあるが。。。)が話題になります。学びは、要素還元主義から関係総体主義へと。私もそういう極端な言い方をしていたときもあります。そして今でも、私自身は関係総体主義です。ですが、組織がうまく回転するか、循環するかは、この主義は括弧にいれます。
★組織において、ビジョンや目的、いわゆるパーパスは大事です。しかしその表現の仕方が関係総体主義、表現だとメタファー主義だと要素還元主義のメンバーは不服そうな表情をします。逆に要素還元主義的な表現をする、つまり1+1は2という厳密な言い方をすると、今度は関係総体主義、つまりメタファー主義の表現を好むメンバーは、コントロールされれ規制が強くなるなあと感じます。
★要素還元主義は、大テーマを目標に掲げると、もっと具体的に細かく、目の前の目標をはっきりさせて欲しいと言います。メタファー主義は、目の前のことだけではなく、もう少し長期的なワクワクするような話をしてくださいとなります。
★ですから、要素還元主義的なメンバーだけが組織をつくると、組織はうまくいくし、メタファー主義的なメンバーだけが組織をつくるとうまくいくわけです。組織は、ビジョン共有、チームワーク、システム思考、メンタルモデル、自己マスタリーが相互に関係しているとき、うまくいくのです。
★しかしながら、時として、それでもうまくいかないことがあります。それは推論の梯子さながらです。要素還元主義的であっても、メタファー主義的であっても、自分の信念を正当化する防衛機制のメンタルモデルを持っているメンバーが多くなると、目標を要素還元主義的に自分の理解に置換えたとき、縮小されていたり、メタファー主義でも自分の考えに置換えたときにズレていても、それでも化学反応が起きたからいいじゃんとなるわけです。
★つまり、組織はうまくいかなくなるわけです。
★ですから、結局組織はリーダーが、精度の高い要素還元主義者か、高感度なメタファー主義者である必要があります。リーダーの主義に合うメンバーだけでだと、どちらもうまくいきます。
★しかし、そういう組織は珍しいので、精度の高い要素還元主義者がリーダの場合、メタファー主義のメンバーは抑圧的な日々をおくります。それでも、がまんできる程度の仕事の状況だと、しばらく様子を見ています。
★高感度の高いメタファー主義者がリーダーの場合、要素還元主義のメンバーに寄り添うことができます。メタファーのうちのこの部分を要素還元主義的表現に置換えようとするからです。なぜなら、置換はメタファーの基本構造だから抵抗がないのです。
★結局、要素還元主義者は、メタファー主義者、つまりリベラルアーティストにマネジメントされてしまいます。
★欧米のリーダーシップに、日本のリーダーシップが、勝ち負けではないのですが、なかなか超えることができないのは、このリベラルアーツが戦後教育でどんどん削られてきたからでしょう。日本の文化は、要素還元主義的であると同時メタファー文化も大いにあったのはいうまでもありません。以心伝心はネガティブに捉えられがちですが、メタファー主義的に考えればありですね。
★要は置換の時に予定された目標より正しく大きくなっているかどうかなのです。与えられたタラントは大きくしなくてはということです。
★要素還元主義も、置換えたとき、新たな要素を付け加えればクリエイティブだし、メタファー主義ももとの要素を包摂しながらはみ出す勢いがあれば化学反応が正しく行われているわけです。これもまたクリエイテブですね。
★先ほど関係総体主義を構成主義という場合もあると括弧付きでいいましたが、実は構成主義は、要素還元主義になっている場合もあるのです。要素間をつなげて和は同じということになっている場合が。それが客観的だと。
★そして、政治や行政の政策などは、要素還元主義的でないと助成金を申請することは難しいのですね。ですから、メタファー主義だけで生きていくことはできないのです。日本のアーティストは、市場が大きくないので、文化庁やサポート企業から助成金をゲットしようと申請書を書きますが、そこは要素還元主義的でないと、申請も精算もできないのです。
★経済的に生きていくことに満足ができるならば、要素還元主義がシンプルに生きやすいのです。ただ、ハンドルに遊びがないと事故るように、要素還元主義にもリクレーションというスパイスは必要なわけです。これが行政や法務が考える働き方改革です。
★18歳成人になるために、リベラルアーツと税金、財務、経済、金融、法律などの実務の両方を学ぶ必要があります。これがプラグマティックということでしょう。やがて、5教科中心主義的学習指導要領は大きく変わらざるを得ないでしょう。言語と数学とアートと体育でよいのかもしれません。あとは実務的・実用的なことを早めに学んだ方がよいでしょう。AI社会はどのみちそうなります。
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