2024年中学入試の行方(17)海城学園の新校長に大迫弘和先生
★今日、なんだかホンマノオト21のアクセスがざわついていました。2019年の記事「New Powerの学校×教師(23) IB布教の第一人者大迫先生「教育相談事務所」開設の意味 2019年1月 5日 (土)」のアクセスが急上昇したわけです。こういうときは、何かが起きているので、大迫和弘事務所のサイトを見ました。するとなんと本日海城学園の校長に大迫先生が就任したとプロフィールで公開されていました。すぐに海城学園のサイトを開いたら、ちゃんと公開されていました。
★これは、いよいよ海城学園が実質的に御三家を超える決断をしたということでしょう。
★日本的学歴社会の解消ですね。とはいえ、大迫先生は、IBの伝道者であり、第一人者ですから本物としてのエリート教育は目指し続けるでしょう。
★また、ずいぶん前に一度お会いした時にお聞きしたのですが、IBにもっと日本的な文脈も注ぎたいということだったような。そういう意味では、世界標準の教育の輸入だけではなく、日本は日本で海外に輸入できる教育を創ろうということでしょう。
★それでこそ、はじめてグローバル教育で同じ土俵で切磋琢磨できるし、もしかしたら世界をone earthを牽引することができるかもしれないのです。
★21世紀の日本はハードパワーとソフトパワーの統合ができる知を輩出するようになるはずです。ハードパワーではなくソフトパワーでというのが米国などの先進諸国のIT革命以降の戦略ですから、それを凌駕するには、日本のお家芸でもあるハードパワーと東洋思想の深いところにあるソフトパワーを統合する日本の知が重視されるようになるはずなのです。
★東洋思想的知こそAIにはまだまだ追いつかない部分でしょう。いずれ追いつくとは思いますが、先回りしておくことは必要です。
★果たして大迫先生がそのようなことを考えているかどうかは、わかりませんが、大迫先生のプロフィールからアブダクションすれば、そういう仮説は立てられます。
★このハードパワーとソフトパワーの統合知については、私もずっと考え、今年度から来年度にかけて大迫先生とはまた違う領域で進めていくことになります。こういう波状的新しい動きが起こることが重要なので、それぞれ独自に進み、合流するかどうかあるいは自然淘汰されるかどうかは、市場が決めるでしょう。
★ともあれ、すてきな知らせに感動しないではいられません。
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