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2023年4月 7日 (金)

2024年中学入試の行方(18)日本&東京私学教育研究所動き出す

★一般財団法人日本私学教育研究所、一般財団法人東京私学教育研究所の両所長は平方邦行先生です。2089年からバックキャスティングして21世紀型教育を2030年から2050年までの間にゆるやかな理念共同体である私学同士協力して広げていこうとしています。一方で、中学受験市場では、新設校が初年度から爆増して、偏差値を跳ね上げるピーキーな学校が毎年出ています。そのこと自体は、市場の原理であり、私学は市場の原理をベースにしていますからよいのですが、そのことの生徒のメンタルへのネガティブな影響がある一定の限界を超えたとしたら、それはなんらかの対応を考えるかもしれません。

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★もちろん、何かルールを作って規制しようということではないのです。そうではなくて、中学受験市場と中学入試市場の差異を明確にしていくことなのです。それは、合同説明会など各学校がそれぞれの建学の精神を反映させている教育の質を語る機会の質を上げていくことと、啓蒙的なキーノートスピーチを動画などで発信していくことです。

★実はこのような発信は、多くの場合塾や模擬試験関連のシンクタンクが行ってきました。両市場は有益な情報を互いに共有していながら、中学入試市場からの発信は弱かったかもしれません。

★保護者が得る情報は、個々の学校と中学受験市場からの情報がメインだったでしょう。中学入試市場側からもっと発信することが必要ですね。それによって、この教育関連市場が、新自由主義的市場観から気鋭のドイツの哲学者マルクス・ガブリエルが提唱しているように倫理的市場に変容していく可能性があるわけです。

★ほかの領域ではエシックエコノミーやウェルビーイング市場は注目されています。本当は教育関連市場こそ真っ先にその方向に向かわなければならないでしょう。

★そういうわけで、その動きは、すでに生まれているのです。聖学院、世田谷学園、そして聖光学院など男子校がそれを標榜しているのです。そのことについては、またコメントしたいと思います。

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