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2023年4月10日 (月)

2024年中高生の行方(01)インターエンパワーメントの時代

★「エンパワーメント」という言葉は、教育や福祉の領域では、かなり活用されています。ビジネスにおいてもそれは同様です。実際教育現場では、エンパワーメントプログラムとかエンパワーメント評価などという実践が行われています。「自信をつける」「権限移譲する」「勇気を与える」などという意味で使われることが多いのでしょうが、垂直的序列主義から水平的多様性にシフトする時代を象徴する言葉なのかもしれません。

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★高校現場でも、生徒と教師の関係が互いに勇気が湧いてくる共感的コミュニケーションが行われています。雰囲気がいいわけですから、ウェルビーイングな状況が生まれます。このウェルビーイングな状況は、相互にエンパワーメントしている対話からもうまれてくるようです。

★そういう意味では、ウェルビーイングとか4つの健康概念とかエージェンシーというような文脈が溢れ出てきている今日、「インターエンパワーメントの時代」と言ってもよいかもしれません。

★学校現場では、教師は、生徒の幸せをなんとかしようとしています。そして、それがなかなかうまくいかない。押してダメならひいてみる。直接話すとひかれるような場合は、間接的に意図が通じるように仲介のためのツールや人間関係などの環境をデザインする。日々苦悩の日々ですが、やがて光が差します。生徒が突如輝き始めるのです。意識は光であるとある生物物理学者が語っていますが、その通りなのです。

★そんなとき実は教師の苦悩もまた喜びにシフトします。表情が柔らかくなり、言動に弾みがつきます。なんと教師もエンパワーメントされているのです。一度この状況が生まれると、エンパワーメントの環が広がります。学校など組織中が、エンパワーメントの循環が充満するのです。

★学校説明会の時、そのような雰囲気に触れた受験生や保護者にも伝播します。インターエンパワーメントの好循環が拡張します。人気校の誕生です。中高生にとって、ウェルビーイングな学校こそ魅力的なのは言うまでもないでしょう。

★インターエンパワーメント。それはいかにして可能なのか?生徒や大学生、多くの先生方と対話して見出していきたいと思います。

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