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2023年4月13日 (木)

変わる私立中高(01)組織開発の技術浸透する 組織と授業の並行進化

★東京私学教育研究所に勤務して実感したのは、各研修プロジェクトの委員である学校の先生方もその先生方を支える所員も、組織開発の技術を自然に使って創発会議やコミュニケーションをとっているということです。

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★2011年ころから私立学校の中にPBL(プロジェクト学習)というセミナーが少しずつ始まった時、同時に組織開発を学校でも行おうという機運とシンクロしていました。

★この二つの動きは、MITメディアラボのシーモア・パパート教授の影響やMITのピーター・センゲの影響を受けるものと社会心理学者ケネス・J・ガーゲンの社会構成主義の影響を受けるものがありました。

★シーモア・パパートの系譜は、レゴを使ったWSが印象的です。ピーター・センゲはドネラ・メドウズの流れを汲む、システム思考やメンタルモデルがわかりやすいキーワードでしょう。ガーゲンはそのものずばり社会構成主義です。もちろん、デューイの系譜は当然ながらずっと以前からあります。

★これらの流れが今では、たぶん統合されてAI(appreciative inquiry)という組織開発の技術も並行進化してきたわけです。それにもっと組織に影響を与える個人の能力に焦点をあてたと思われる(まだ明快に区別ができていないので仮説です)OST(Open Space Technology)などが活用されています。

★また、ミーティングの時には、Generative Scribingが生き生きと活用されています。

★そして、研究所では、ブルームのタキソノミーを換骨奪胎した「研修コード」を先生方と作成して、プログラム作りのときに頭に入れながら、最終的には参加者が最高のプロダクトや編集ができるようなシナリオをデザインしています。

★学校現場では、ここで活用したキーワードは日常出てきません。なぜなら、生徒中心の動きになっていますから、そのようなキーワードを日常あえて使わないのです。しかし、先生方も経営陣も日々学んでいるということが改めて理解できました。

★少なくとも私立の中学校や高校はトランスフォームの技術を実装している可能性が大です。Z世代の未来にシンクロするように適合されているわけです。

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