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2023年4月19日 (水)

変わる私立中高(05)家庭科 探究学習のエンジン 田園調布学園の学園長西村弘子先生の思想に触れて

★田園調布学園の学園長西村弘子先生のお話をお聴きする機会を頂きました。西村先生は、校長時代から中高で多様なプロジェクトチームを先生方が生み出す環境を創ってきました。ご自身の礼法の時間でも、人間関係をウェルビーイングにするマインドセットという精神的環境づくりをWSを活用しながら行ってきました。今では、探究と教科横断型授業が学内に浸透しています。

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(写真は、同校サイトから。教科横断型授業のシーン)

★しかしながら、特段新しいとか革新的だとかいう気負いは、西村先生にはありません。それは、家庭科において、すでにホームプロジェクトがなされ、まさに探究学習のルーツの1つが、すでにおこなわれていたからです。

★西村先生は、家庭科のカバーする領域はとても広いのですと。世界をまるごと相手にしているようなものなのだという覚悟を感じました。最近行われるようになった金融教育やライフシフトを見据えたキャリア教育などは、時代の変化の中で、あるいは荒波の中で、協力しながら乗り切るにしても、自走できる生きる力を自分のなかに持っていなければならないのだという信念があるように感じました。

★お話を聴きながら、有形資産をどうつくるかその知識や情報はたしかに必要だけれど、最終的には内面にどれだけ無形資産を創出し蓄積できる自分という存在を生徒自身が作っていくかであるということでしょう。

★そのためには、よき環境、それはもちろん物質的にも精神的にもということですが、その環境を教師も生徒もデザインできる知恵を生み出すことなのだと。それには、体験や対話など相互の知のシナジー効果をうまく取り込むことでしょう。

★その一つの大きなエンジンが家庭科なのではないかと改めて感じました。

★西村先生の周りにはそのようなビジョンを共にする多くの学校の家庭科の先生がいます。ここから、学校はまた変わりますね。

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