変わる私立中高(08)和洋九段女子 成長の概念を変える 画期的!なプロジェクト型成長曲線
★和洋九段女子は21世紀型教育を本格的に推進するようになって9年目を迎えました。SDGsとルーブリック(思考コード)とPBLとグローバル教育をコアラーニングとして6か年一貫したプログラムを当初から実施しました。つまり、2015年に国連総会で採択されたのが9月25日ですから、その翌年始まる21世紀型教育の照準をSDGsにすぐに合わせたのでした。日本政府も2016年12月22日にようやく動き始めますから、同年4月から動き出した和洋九段女子は、本当に地球規模の問題にたいする繊細で大胆な共感性をもっています。当時日本社会では、SDGsとは何か、その言葉も知らない人がほとんどでしたから、Think globally, Act locally.の21世紀型教育精神がすでに伝統的にあったのでしょう。
★その立ち上がり時点で、コアラーニングを開発していったリーダーは、校長の中込先生、教頭の新井先生、教頭の本多先生、主幹の水野先生ですが、今回、GLICC Weekly EDU 第125回「和洋九段女子ーThink Globally Act Locallyで生まれる生徒の主体性と協働性ー」では、新井先生、本多先生、水野先生が、そのときの事情や、実際に6年間実践してきて、生徒の成長ぶりを、学年ごとに丁寧に話されました。
★一つ一つのプログラムの話を聴いただけでも、ワクワクするのですが、6年間の連続体としての話は、圧巻でした。
★そして、対話の中でふと降りてきたのは、和洋九段女子の成長曲線は、多くの学校が起用する心理学的な発達理論の成長曲線ではないということでした。それは、理論的成長曲線が、結局は現場の生徒の成長カーブと乖離していて、説明会などで説明する道具としては便利ですが、現場ではあまり有効ではないのです。
★ところが、和洋九段の生徒の成長曲線は、プロジェクトの実践のプロセスとアウトカムの連続性を描いたものです。プロジェクト型成長曲線とでも呼んでよいと思います。
★大学や大学卒業後も社会と接続するのは、もちろん個人の心理的発達段階は大事ですが、協働するメンバーどうしで生み出していくインタラクティブなチームの成長にどれだけ貢献できるかエンパワメントできるかということも大事なのです。
★そうなると、生徒がどのようなプロジェクト型成長をしているのかそのポートフォリオこそが重要なのではないかと気づいたわけです。このプロジェクト型成長を質的評価として表現できているのは、和洋九段女子だけでしょう。ルーブリック(思考コード)で、その都度リフレクションしていますから、その集積が曲線のイメージを創っているからです。
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