東京私学教育研究所情報(01)初任者研修委員会のWSミーティング
★東京私学教育研究所は、多様な研修を実施しています。初任者研修、中堅現職研修、事務職員研修会、学校づくり研究会、各教科研究会など年間かなりの数の研修を行っているのです。
★研修の企画運営のために委員会が作られます。各学校の先生方がメンバーですが、学校で授業や行事を行った後、研究所のあるアルカディアのオフィスなどで、委員会を開きます。本当に頭が下がります。また、所属校の協力もあってのことですから、本当にい私学はゆるやかな理念共同体です。
★委員会と研修を合わせると年間の3分の1以上は、何かしらの委員のメンバーが集まっていることになります。そして、それをサポートしているのが、教育研究所の所員です。東京エリアには、私立中学と私立高校を合わせると、400以上ありますから、このように闊達な動きになるのは当然といえば当然です。
★受験生の保護者の方々は、中学受験市場を形成している塾などの受験産業から私立学校を見ているので、私立中学市場を形成している私立学校の動きをなかなか知る機会がないのは当然です。ですから、このブログでは、お知らせできる情報については、発信していきたいと思います。何かのお役に立てるかもしれません。
★中学受験市場は70%(30%は多様な基準を活用しています)は、偏差値による垂直的序列型の競争市場です。中学入試市場は、100%水平的多様性の私学教育共創市場です。同じものを見ていても違う側面はあるものです。どちらも否定することはできませんから、できれだけ多面的に見ることができるのが望ましいでしょう。そのための情報共有です。おせっかいながら。
★たとえば、昨日10日の18時から行われた「初任者研修の委員会」ですが、いずれ先生方の名簿が発表されるので、そのときにまたお知らせしますが、5人の先生方が企画を立ててくれています。自由学園、國學院久我山、関東第一、田園調布学園、成蹊の5校の先生方です。
★企画を立てるとき、それぞれ企画案をプレゼンし、OST(Open Space Technology)というスピリットを生み出す技術で、対話空間を作りながら行っていました。その際、心理的安全性を生み出すためなのか、クラフトロール紙を使いながら、generative scribingというU理論的な可視化もしながら展開されていました。
★組織開発におけるトランスフォームを生み出す手法がWSに取り入れられていたり、エンカワンターやピアインストラクションなどカウンセリングマインドの足場をつくる手法も取りいれられたりしていました。初任者とまずは共有することは、コミュニケーションのマインドとスキルです。教師と生徒の理解や信頼をどう生み出していくか。
★トップダウン方式ではなく、柔らかいコミュニケーションによって参加者の内側から生まれてくるスピリットの流れ。
★そんなことを学校を超えて先生方が対話しているのです。ここに私学の希望を感じない人はいないでしょう。
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