2024年中学入試の行方(12)大妻の「探究」で、システム思考
★どうやら、大妻では、2022年夏から秋にかけて、「総合的な探究の時間」で、NEWS PICKSと連携して「ニュース×システム思考」という講座を行ったようです。高校1年生全員が、6時間かけて学んだようです。
★同校サイトによると、「ループ図」「氷山モデル」「推論のはしご」「クリエイティブ・テンション」などを活用したということですから、たしかにものの見方ががらりと変わったことでしょう。メンタルモデルの変容を生徒自身が感じているようですから、システム思考の醍醐味を味わったことでしょう。
★何より、対話の4つのレベルである「①儀礼的な対話→②討論→③内省的な対話→④生成的な対話」を通過したとありますから、対話によってシステム思考をさらに広げ深めていったのでしょう。
★「主体的・対話的で深い学び」と学習指導要領で称されているアクティブラーニングやPBLでは、ダイアローグやディスカッションが行われるのが常ですが、その質がメタローグまで深まるというか上昇するというかそういう感覚は現場ではなかなか難しいのです。
★現状では、深まる生徒もいるし、浅いままで終わる生徒もいるしというのが一般的でしょう。
★でも、外から見ていると形式的には対話やディスカッションが行われているわけです。
★そのクオリティをモニタリングすることはなかなか難しいですね。
★しかし、大妻の実践のように対話の段階、つまりルーブリックができていれば、少なくともセルフリフレクションはできます。
★2013年ごろと違って、あれから10年経った今、アクティブラーニングやPBLをやらない学校はないでしょう。これからは、そこで行われている対話やディスカッションの質の時代でしょう。海外の生徒とディスカッションしたときに、そのクオリティははっきりします。
★英語力もいよいよシステム思考的な多角的で関数的(システム思考は最終的にはシミュレーション方程式を創ることになります)な思考を英語で対話したりディスカッションできるかまで要求されるようになるでしょう。それは文科省が求めているというより、私立中高一貫校が世界に求められているということだと思います。そのモデルケースとして大妻の取り組みは参考になりますね。
| 固定リンク
「中学入試」カテゴリの記事
- 駒女バージョンアップ始まる(01)教育革新向上推進チーム「IEAT」稼働 画期的マスタールーブリック(2026.05.16)
- 学校選びのチェックポイント(01)氷山モデルの罠を見抜けるか(2026.05.13)
- グローバル教育が目標ではなく土台となっている学校が増えつつある(2026.05.11)
- 田園調布学園 理数系進学率が高い 海外大学進学も理数系多い(2026.05.07)
- 海外大学進学準備教育の意味(05)桐朋海外大学の位置づけがおもしろい(2026.05.04)
「創造的対話」カテゴリの記事
- グローバル教育が目標ではなく土台となっている学校が増えつつある(2026.05.11)
- 1000万人のそれぞれの才能を子どもが自ら開く教育はすでに行われている(2026.04.27)
- 2027年中学入試の動き(05)リベラルアーツ型グローバル教育は学校選択のシンプルな3つのポイントを鷲づかみ!(2026.04.21)
- 2027年中学入試の動き(04)PBLは学校選択のシンプルな3つのポイントを鷲づかみ!(2026.04.21)
- これからの大学と高校をつなぐ学びのOS 凍てついた思考の壁を溶かす(2026.04.17)
「PBL」カテゴリの記事
- グローバル教育が目標ではなく土台となっている学校が増えつつある(2026.05.11)
- 海外大学進学準備教育の意味(02)工学院のグローバル教育は、リベラルアーツ×プラグマティズム(2026.04.29)
- 1000万人のそれぞれの才能を子どもが自ら開く教育はすでに行われている(2026.04.27)
- 【速報】工学院 Pennsylvania State University(ペンステート)合格(2026.04.23)
- 2027年中学入試の動き(05)リベラルアーツ型グローバル教育は学校選択のシンプルな3つのポイントを鷲づかみ!(2026.04.21)



最近のコメント