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2023年3月28日 (火)

2024年中学入試の行方(14)湘南白百合 授業即探究 探究即授業

★授業か探究か?そんな議論が教育業界や受験業界で経めぐっています。しかし、その議論は、当事者がふだんどちらに軸足を置いているか、自己正当化、防衛機制などの自分の普段の理論に偏ったものが多いようです。したがって、両方実行できる教師は、そんな議論に加わることはせず、どんどん生徒と共に進んでいきます。湘南白百合の先生方もそうですね。

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(写真は、湘南白百合サイトから)

★同校のサイトに次のような記事があります。「東大先端研リサーチツアー 聖光学院の生徒と共に」がそれです。

 「今日の探究講座では、STEAMプログラムとして、聖光学院の高校生と一緒に、東大先端研リサーチツアーを実施しました。本校では長年、中学3年生の理科の授業で東大先端研の先生にご来校いただき、講演をしていただいています。今回は生徒が実際に研究の現場に赴く機会となりました。」

★ふだんから学内で行ってきた東大との連携探究講座を、聖光学院と東大と東大キャンパスを結合して、アップデートしたプログラムということでしょう。新たに創るというより、アップデートできる教育資産がすでにあったということが強みですね。

「リサーチツアーではまず、ニュートリオミクス・腫瘍学を研究している大澤毅先生のお話を伺いました。誰も答えを知らないからこその研究の面白さについて、熱意あふれるお話をいただきました。また大学院生との座談会では、生徒から次々に質問が。進路選択から研究室への配属など、研究活動の実際を垣間見れるお話は、生徒たちにとって、大学生活を具体的に思い描ける有意義な時間になりました。小グループでの研究室訪問では、最先端の顕微鏡を見学したり、実際に研究器具を触らせてもらう時間もありました。」

★専門的な領域の研究の真実は、まだ誰も解を知らないことを研究するスリリングでワクワク感。研究のみならずビジネスも同じですね。既知の物を暗記する勉強は、そろそろやめにしなくては。ただし、記憶は大脳皮質にデフォルドモードネットワークを創るので必要ですね。

★この暗記と記憶の違いを知っているから、湘南白百合は授業即探究、探究即授業になるのですが、この辺は、4月号の「shuTOMO」に投稿しました。授業の氷山モデルの説明も少ししています。湘南白百合は、「授業即探究 探究即授業」のスーパーモデル校ですから、今後も注目していきます。

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