2023年度東京の高校入試(04)国学院久我山 生徒が新しいイメージを生み出す
★2023年の国学院久我山の高校入試の出願状況は、推薦入試も一般入試も前年を大幅に上回りました。どうしてだと思いますか?国学院久我山と言えば、大学進学入試は強烈によいし、毎年、弓道部、高校バスケットボール部、高校サッカー部、高校ラグビー部、中学ラグビー部などが、全国大会に進みます。「女子CCクラス」のグローバル教育は、オンラインでもリアルでも、世界との相互理解を進め、広い視野を培って、思考を深めることで評判を呼んでいます。
(写真は首都圏模試の記事「オンラインでの国際交流で得られた、大きな気づきと学び」から)
★たしかに、このような実質があるから人気なのでしょうが、すでにある程度確固たる出願数を確保していますから、高め安定というのが通常なのですが。今年はさらに伸びたのです。なぜなのか?非常に興味深いと思っていたところ、首都圏模試センターの記事「国学院大学久我山中学高等学校2022 リアルな学校生活を垣間見られる、待望の公式SNSが始動」に行き着きました。目に入るや、ああこれだなと思ったのです。
★どうやら、入試広報用SNSチームのメンバーを募集したところ、中学生が11名、高校生が6名の合計17名が参加することになっているようです。生徒自身が、自分たちの目線で、学内モニタリングをして、生き生きした学園生活を発信するわけです。これは高校受験生には、共感を呼ぶはずです。
★そしてこのようなアイデアを実現する力を発揮したのは、同校の3人の女性の先生だということです。同記事にはこうあります。「中心となって動いているのは、女子部の理科教諭の大熊 萌先生、数学科教諭の関口佳代先生、芸術科教諭の林 七海先生の3名です」とあります。理数系と芸術系で女性が活躍している国学院久我山です。
★ジェンダーギャップ指数ランキングで、日本はいつも先進諸国の中で最低レベルであると批判されています。しかし、同校ではそれを払拭するような環境になっていて、女性へのエンパワーメントができていると推測します。
★そして、生徒が主体的に自分の学校とは何者かを発見していくのです。それは同時に自分とは何かの発見でもあります。
★自分を発見したり創発できる環境はまさにウェルビーイングです。国学院久我山の新しいイメージが受験マーケットにできつつあるのではないでしょうか。
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