« 2024年中学入試の行方(15)6月6日開催 東京・神奈川私立女子中学に触れる会≪shishokukai≫ | トップページ | どこまで本音を通せるか 私立学校研究家として »

2023年3月30日 (木)

2024年中学入試の行方(16)AIミックス授業広がる 首都圏模試センター・ELSA Speak ウェビナーに参加して。

★首都圏模試センターとELSA Speakは、2023年3月に最先端テクノロジーを用いた英語教育について共同研究を進めるパートナーシップを結ぶことに合意いたしました。それを記念して、2023年3月28日(火)にウェビナーを開催。山下一氏と北一成氏、高橋一也氏が共演。時代の最先端学習の情報が集積している中学入試の動向を分析し牽引している山下氏と北氏、最先端の学習の研究と実践の一人者高橋氏の出演ですから参加しました。もはやAIミックス授業/教育であることを確信しました。そこから逆算しての英語入試が中学受験でもどんどん増えるであろうことも。

Covernwbvh4nxich756yjgefadyd45uqmbox6_1

(写真は首都圏模試サイトから。3人のプロフィールはこのサイトに詳しく紹介されています。)

★文科省が開催している「今後の教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する有識者検討会」の2回目と3回目の配布資料をみると、2050年の日本社会をポジティブシナリオとネガティブシナリオで予想し、もはやAIをうまく活用しないと、ディストピア曲線をたどるということになっています。

★京都大学の広井氏はケアも射程に入れているし、慶應義塾大学の安宅氏は、GAFAMを超える次のグロバールビジネス社会を読み、それにチャレンジできる人材をいかに創るか包括的に近未来予想をたてて、初等中等教育におけるリベラルアーツの現代化の方向性を示していました。

★いずれにしてもAIミックス活用は必要だと。

★今回のウェビナーは、そのAIミックス活用の一例でしたが、実はこのAIミックス授業には、英語と思考力が欠かせないのだとということもはっきりしていました。広井氏や安宅氏の予想通りの現実がすでに実践されているわけですね。

★ELSAとは、首都圏模試サイトにはこうあります。

 ELSA(English Language Speech Assistant)は、スタンフォード大学とGoogleから支援のもと、英語をより正しく、自信を持って話せるようになるためのAIパーソナルコーチアプリです。2015年にGoogleのAI投資部門から出資を受けて以来、100カ国以上の2600万人のユーザーに利用されており、世界のAI企業100にも選ばれた独自の音声認識技術により、学習者は個人のスピーキングの弱み(発音・アクセント・イントネーション・流暢さ・語彙力・文法)を特定し、短期間で改善することができます。アプリは京都大学をはじめとした世界中の教育機関でも採用されています。

★スピーチアシスタントとありますが、発音アシスタントではありません。スピーチとは、思考力・判断力・表現力の統合的アクションです。それを包括的にコーチングしてくれるAIアプリです。

★すでに、聖光学院、栄光学院、芝国際、三田国際などが採用しているそうです。ウェビナーでは、聖光学院のELSAを活用したAIミックス授業が紹介されていました。なるほどの一言でした。

★自然と社会と精神の循環にAIミックス構想力は欠かせないということはもはや明白です。ウェルビーイングというポジティブシナリオを描くにはということです。しかしながら、ネガティブシナリオも、実はAIによるものでもありましょう。

★したがって、もちろん、やがてはAIミックスではなく、AIが人間ミックス空間を形成していくことになる動きをするでしょうから、さて人間はどうするのか?シン・リベラルアーツの急務ですね。もちろん、ジュネーブウェルビーイング憲章で認められたスピリチュアリティケアの領域をいかに死守できるかという。。。もしかしたらこれもAIが優れた提案をするのかもしれませんが。

★しかし、そのときには、生物学的にも今の人間の生態ではなくなっているでしょう。彼らは、私たちがアウストラロピテクスを見るように新しいページを考古学に加えているかもしれませんね。

|

« 2024年中学入試の行方(15)6月6日開催 東京・神奈川私立女子中学に触れる会≪shishokukai≫ | トップページ | どこまで本音を通せるか 私立学校研究家として »

創造的才能」カテゴリの記事

21世紀型教育」カテゴリの記事

中学入試」カテゴリの記事

創造的対話」カテゴリの記事

創造的破壊」カテゴリの記事

PBL」カテゴリの記事