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2023年3月18日 (土)

2023年大学入試(07)筑駒を追加 東大合格者数ランキング50位までの学校

★筑駒が自身の公式サイトで、2023年大学入試結果を公開していたので、3月26日号のサンデー毎日のデータに追加しました。

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★ますます垂直的序列が鮮明になりましたね。このことがダメだとかダメでないとかということではないのです。垂直的序列という事態が孫たちの未来の日本にどういう影響を与えるのか与えないのか仮説を立てたほうが良いということなのです。

★私立と公立のバランスとかそういう話になりがちですが、そういうことでもなさそうですね。公立復権とかそうでないとかよくメディアは語りますが、売り上げに貢献する以外に何かメリットがあるのであれば、それはそれでよいのでしょうが、恒例のこの記事が何十年続いているのかしりませんが、毎年同じトーンですね。

★それがあたかも常識で、大学入試のファクトを読む慣習的レンスになっているわけです。

★そのレンスをどう見直すか、見直さなければリスクは高くなるのか、見直すとしてその方法は。。。。。。

★国民的議論は必要なのかどうか。。。。

★自分は東大を受験しないから、あるいは出身じゃないから関係ないということではありませんね。

★財務事務次官がほぼ東大出身者、しかも経済畑ではなく、文Ⅰ出身者が多いわけです。

★それでよいのかどうかではなく、このことが何を示唆しているのか、答えのない問題だからこそ、重要な何かが横たわっている可能性が高いですよと。

★おまえはどうするのか?と問われるかもしれません。私自身は、とにかく垂直的序列は偏向主義を生むことが多いので、そこは緩和策が必要だと思っているということです。しかし、現状いきなりというわけには、いかないかもしれないし、思い切って一般選抜をやめてしまうという考えもあるなあと。

★そんなわけで、自分なりに仲間とプロジェクトベースの新しいプログラムを地道に共有していっているわけです。

★幸い、「主体的・対話的で深い学び」とか「探究」などという時間が設けられたし、「総合型選抜」も増えてきているのですから、ここをうまく活用すればよいと思っています。制度を変えるのは、とてつもなく時間がかかるので、逆利用するということです。

★そんなマイナーチェンジで大丈夫か?といわれそうですが、高校はまだ1学年100万人いるのです。フィンランド教育がすばらしいと憧れるのはよいのですが、フィンランドの総人口は600万人いないでしょう。

★日本の中高生600万人のふだんの学びが、やれば現行制度を変えずしてフィンランド教育レベルになるわけです。ただ、それと大学入試の一般選抜に合うあわないはあるかもしれません。

★しかし、記憶はきわめて重要なのです。暗記と記憶の違いはありますが、記憶はとにかく大事で、したがって、知識やパターンや構造は記憶しなくてはプロジェクト学習も成立しないのです。

★思考するには知識が必要だということは、思考するには知識を記憶することは必要だということを言っているのであって、思考するには暗記が必要だということではないのです。

★暗記と記憶の違いは、身体能力の活用方法の違いですね。暗記の時に活用する身体能力は、必ずしも自然との循環は必要ないのです。記憶には自然界と良好な循環を持続可能にしておかないと脳と神経系が順調に機能しませんから。

★思考と記憶の循環は、人間の条件でもありますから、それを垂直的序列で格差をつけることは、本来人権にかかわる問題でもあるのです。ハラスメントにかかわることです。AIの進化が、それをはっきりさせていくことでしょう(汗)。

★すでにある倫理的問いを投げかけたとき、AIツールがだした回答が、人間以上の倫理観を披露したと聞き及んでいます。大学入試制度と偏差値格差についてAIツールがどう回答をだすのでしょうか。。。。

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