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2023年2月22日 (水)

2024年中学入試の行方(09)成城学園の社会の入試問題 学際的で探究的な時代を見る目を養える

★今年の成城学園の社会の入試問題は、大きな問題が2つ出題されましたが、どちらも食に関する問題でした。「食」をテーマに、地歴公民・時事問題すべてが関連して出題されています。まさに成城学園の学際的で探究的な教育が反映した、入試問題は学校の顔を体現した問題でした。しかも、1つめは、成城学園の伝統と革新を統合している「自由研究」そのものをベースに問いが創られていました。対話文は、まさに普段からそのようなプロジェクト型の授業を展開しているのだということも了解できました。

Seijyogakuen

(写真は、同校サイトから)

★そして2つめは、2022 年に行われた「G7臨時農業大臣会合」で出された「ロシア連邦軍によるウクライナ侵攻に関するG7農業大臣声明」にかかわる問題でした。ウクライナのみならず気候変動やパンデミックなどのリスクや脅威を回避するために「連帯」する内容が議論されたわけですが、それについて多角的に問う問題でした。めちゃくちゃ意識が高い問題です。

★でも、知識がなくても考えて解答できる問いが多かったですね。

★このような入試問題に取り組んで中学受験勉強をする生徒は、自然と学際的で探究的な時代を見る目を身に付ける準備学習をするわけです。そして成城学園に入学するとそれが広く深く展開していくのです。成城学園は、中学受験勉強の時から、ウェルビーイングを生み出すエンパワーメントがされているのです。

★「ウェルビーイング」「連帯」「エンパワーメント」というキーワードは、相互に関連して社会変革のシナジー効果を生み出す2020年の世界共通のキーワードでした。身近な食というテーマから、こんなに広がるのですね。

★Think Global, Act Locally.世界に求められる学びの環境です。

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