2024年中学入試の行方(02)ウェルビーイング教育実践校が続々増える。高校だけのパウロ学園も。
★ここのところ教育関係者や勤務校の先生方と新年度のコンセプトレンズについて対話をしていて思ったのは、インクルーシブ教育を含みながらグローバル教育はダイバーシティー教育として発展していくだろうということです。そしてそうなってくるとウェルビーイングへの道が開けるなあと。そういう意味ではウェルビーイング教育実践校がどんどん増えていくということです。
★もちろん、今までも行っていたという学校はほとんどでしょう。そうなのだと思います。しかし、私も含めてまだまだアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)があって、それを謙虚に捉え直し(エポケーして)、そのような偏見や眼鏡を解消していくというプログラムがが校全体で自覚的に実践されている必要はあるなあと。
★少なくとも、2022年出版されてから50年を迎えた「成長の限界」をさらに現代化した上記の2冊は共通認識として学び直しをしたいと思っています。
★両書の共通点は、one earthをすべての人類のコモンズとして認識し、環境破壊の源が生み出している差別や格差を撤廃し、差別を受けている人々すべてにエンパワーメントするシステムを作り直そうということです。
★まさにこれはウェルビーイングの基盤ですね。
★SDGsや人類の安全保障などを探究する多様なプロジェクトが、各学校で実践されています。この流れは当然ウェルビーイング教育実践だと思います。これをもっと加速させること・拡大させること・深化させることです。
★私の独断と偏見ですが、ウェルビーイング実践校は、少なくとも上記の7つの項目について学内で議論され実践されています。そして、どんどん7つの項目は関係を濃くしていきます。もともと分けられるものでもないのでしょう。アンコンシャスバイアスを解消するには、このような努力が必要で、学内で、教職員のみならず生徒とも保護者とも共創できる教育環境デザインをいかに創っていくかです。
★もちろん地域との連携も必要ですが、その地域貢献は、学内と地域連携からスタートすると、やがて全地球に関係していることに気づきます。かくしてウェルビーイング教育実践校は、「地球貢献」をしていることになると勤務校の教頭と話しているところです。
★中学は併設していませんが、勤務校も、この地球貢献をパウロの森の教室プロジェクトで、もっと可視化して実践していこうと。もちろん、教師と生徒と保護者と地域の方々と大学の方々と。小さく静かに地球規模で!
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