2024年中学入試の行方(08)子供たちの未来を遅らせる言葉の数々に惑わされないで前進する私学
★私立学校は、いまものすごい勢いで前進しています。そうしなければ2050年の世界(日本のみならず)の動きに間に合わないからです。2050年はソサイエティ5.0よりもさらに進みます。すでに大学は動いています。日本の大学を揶揄する人もあります。かつて私もこのままではと言っていましたが、今は違います。各大学は淘汰されないように、2050年に前進しています。7兆円以上の補助金がおそらく使えるからです。
★2020年大学入試改革もとん挫したかのように見えましたが、水面下でどんどん進んでいます。もちろんもっともっとですが。初等中等教育の改革もどんどん進んでいます。それなのに、それを覆い隠そうとする人々がなんと多いことか。次の言葉をよく使う人の話は、参考程度にとどめ、どんどん進みましょう。効果的利他主義、あるいは大いに稼いで社会貢献しようと、そのためにSDGs、人間の安全保障です。さて、その停滞・後退させる言葉を列挙します。
1)なんちゃって探究ではなく、本物の探究が重要だ。
2)なんちゃって高大連携ではなく、本物の高大連携が重要だ。
3)なんちゃって21世紀型教育ではなくて、本物の21世紀型教育が重要だ。
4)問いの立て方が重要だが、問いの立て方は難しい。
5)大企業や官僚は、大きな改革を進められない。
★などなど自分以外にはできない、だから自分のところの商品を買いなさいという、言葉の背景にある利己主義が問題なんです。
★あらゆるものは、レベルがあります。最初はいきなり高次にはいけません。それを合理的に互いに配慮しサポートするのが効果的利他主義です。
★それに問いの立て方は難しいなどと言う人は、根源的な問いに直面する経験をしていないか、自分では経験していなくても想像力を発揮して共感的な理解ができないかどちらかでしょう。しかし、そんな人はいますか。みな何かしら悩みや壁を感じているはずです。したがって、問いを立てるのは難しいということはないのです。TGAL(Think Global, Act Locally.)の構えを整えれば。これはある意味マインドフルネスの極意でしょう。静かに目を閉じると、宇宙規模の問題とその解決の方法が見えてきます。
★私はお金を儲けるななどとも言いません。教育は神聖でお金は関係ないなどという馬鹿げたことを言っても仕方がありません。要は循環する経済システムを創ればよいのです。
★みんなで前進しようと希望を信じて声を掛け合い進もうとすればよいのです。そういう人は周りに多いし、世界にたくさんいます。
★ネガティブトークに幻惑されないように、進んでいるのが私立学校です。公立学校ももちろんそれに続くkでしょう。誰でもいいのです。前に進むのは。ただ、現状として私立学校が進みやすい環境にあるのです。その環境を否定せず、認めましょう。だれでも、その環境を創ろうとすれば創れるのです。そのために、ジョブスとアラン・ケイはノートパソコンを生み出したのです。一台のパソコンで相当なことができます。もちろんこれだけで、すべてはできませんが、前に進めます。そして、考えることです。ロジカルシンキングは、当たり前なので、もっと前に進みましょう。感情的になるなロジカルにと言う人は、見落としています。感情は電子的ロジカル現象です。
★今年の慶応義塾大学の小論文は、ロジカルシンキング×クリエイティブシンキング=アブダクションがベースでした。やはり、前進しています。
★ウェルビーイングのビーイング=かけがえのない存在を、ネガティブなメンタルモデルで支配したり支配されたりするのは回避しましょう。
★そのためには、合理的配慮を互いに実行しようということです。ウェルビーイングのきれいな息吹を吸い込み、前進しましょう。ウェルビーイングがゴールではありません。ウェルビーイングはいまここでどんな環境でも生むことができるのですが、現状では一握りの人間です。いまここで全員がウェルビーイングを生み出すシステムを創ることがゴールです。2050年を目指して。
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