2023年首都圏中学入試動向(24)かえつ有明 人気高め安定の意味 成熟期に突入した21世紀型名門中学の持続可能な教育戦略の時代
★かえつ有明中・高等学校(以降「かえつ有明」)の広報主任内山誠至先生から教育関係者の方々に2023年の同校入試情報の速報が送られています。その詳細のデータから出願総数と実受験者数の推移データを次のグラフのように加工しました。人気は高め安定していると言えましょう。
★今後は、この安定を持続するのか、実受験者数に対し出願総数を3倍近くに持っていくのかは、広報戦術ではなく学校の教育力の見直しにかかっています。
★昨日のGWEで鈴木さんは、その兆しが新しい思考力入試への移行に現れているのではないかということでした。
★かえつ有明と言えば、コンフォートゾーンをまず形成するということで有名です。心理的安全性を確保するからこそ、自由に対話ができ、自由な発想が生まれてくるわけです。
★それで十分ですが、国際生が満足するには、クリエイティブテンションも必要です。パニックにならないように相互セルフマネジメントは必要ですが、それがコンフォートゾーンだけで調整していると学校雰囲気がプラトー状態になります。
★もちろんそうならないように学内では議論されていることでしょう。
★学校進化論的には、2016年の苦しい時期を乗り越える改革草創期の時期は2020年くらいで収まり、今は成熟期です。これを持続可能にする段階にはいったわけです。
★今のままでいいと思った瞬間に、学校進化論的には、衰退期にはいり、右往左往してどうにもあならなくなり死滅期にはいります。
★かえつ有明は、今までは草創期のいろいろな仕掛けが注目されたわけですが、今後は成熟期の持続可能な仕掛けが注目されるでしょう。そして、これは実は、21世紀型教育先進校すべてに言えることである。
★つまり、かえつ有明は、同時期に多くの学校が21世紀型教育推進校になったわけですから、同じく一斉に成熟期に突入したのです。それが2023年のもう一つの潮流です。成熟期に入った21世紀型教育校の新たな教育環境デザインのあり方が注目される時代です。かえつ有明はそのロールモデルの1つとなるでしょう。
★21世紀型名門中学の持続可能な教育戦略が話題になる時代の到来です。
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