2023年首都圏中学入試動向(15)2月1日、東京・神奈川の中学入試始まる。灘中の詩の問題 中学受験生に贈る言葉
★本日2月1日、東京・千葉エリアの一般受験生対象の中学入試始まる。各情報シンクタンクは、今年も受験生は増えると予測しています。本日の夜即日発表によって、明日からの併願が動きます。寒暖差が激しかったり、2日、3日はまた寒い日が続くという予報が出ています。防寒対策とインフルなどの対策をして頑張って欲しいと思います。世間は中学受験生に対し温かい目もその逆の目も注ぎますが、一足先に実施された灘の2日目の国語の詩を読んで欲しいと思います。目からウロコだと思います。
(世界を変える教育を創設した私学人たち)
★その詩は、秋村宏さんの「あなたに」(詩集「生きものたち」所収)です。第四〇回壺井繁治賞 秋村宏詩集『生きものたち』のサイトから読むことができます。
★詩人が年とって、カドがとれてしまったがにもかかわらずという自己内省の詩です。若者の特徴である尖ったマインドをうらやみつつも、その物質主義的価値観を追究する姿勢に批判の眼を向けつつ、その価値観を転倒させるエネルギーがあることも若者の特権なのだと。
★中学受験生は、このような詩を学びつつ本日を迎えているわけです。
★夢と希望とwell-beingのマインドが微笑み呼びかけ続けているのを忘れないように。多様な凄惨な社会の問題が溢れているいまここ。そこで自分は何ができるのか考えて行動してほしいと。
★その生きる意味を考える批判的精神を大事にねと。カドがとれたとはいえ、自分自身もまだまだ「憤りに満ちた世界を変えること」はできるはずだと。「あなたに」というのは、中学受験生のことであり、中学受験生が生きる意味を考える際の正しき理想や信念や基準だったりするのでしょう。
★中学受験について語る時、生徒が何を学んできたのか、何を学び続けるのか、入試問題にそのヒントはあります。今年も「憤りに満ちた世界を変えること」を深く考える問題が続々出題されるでしょう。
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