2023年 日本の近未来や世界のコトを多くの市民が考えることが日常になる(4)中等教育の学びと社会課題の結合の質がアップデート
★2023年の問題というか社会課題についてネット上や書籍ですでに多様に多角的に論じられています。思いつくままスライドに書き出してみました。これらは、かつては、ビジネスチャンスとして社会で働く人にとっての情報でしたが、今や中高生も考える時代になっています。新学習指導要領以前は、それらの社会課題を考えるうえで、基礎学力が大事だとあたかも嘯かれていました。パンデミックやロシアのウクライナ侵攻、気候変動などの問題が身近な生活に迫ってくる実感がある現在、それは一面の真理でしかないことはみな了解済みです。それでもあえて、そんなことを言っているとしたら、目の前の問題から逃げていると思われるでしょう。
★とはいえ、中高生が実際に現場に行って社会課題を解決できるのか?しなければいけないのか?といわれたら、回答に窮するのも事実ですね。社会課題は、社会が組織的に解決していく必要があります。教育は、その解決者の育成機関でもあります。
★日本は、まだその育成機関をもてる環境があります。この環境を持続可能にするには、中等教育機関での学びが、社会課題とどのように結合できるようにするのかプランニングする必要があります。
★その一つが、「主体的・対話的で深い学び」であり、「総合的な探究の時間」です。基礎学力は必要なのですが、それが社会課題を解決する時にどのように結合するのかシミュレーションするのが、「主体的・対話的で深い学び」です。このシミュレーションが行われず、知識のインプットだけしていてもどうにもならないことは、もはや当たり前の感覚になっています。
★そして、社会課題は山ほどありますが、そのどれにも共通している問題=共問題があります。それを見つけて、そこを解決する構想を立てるのが早道です。そのような共問題の問いの構造を見出すクリティカルシンキングとはいかなるものでしょうか。
★これについても、昔から気づかれています。ダブルバインドとかトレードオフとかパラドクスとかジレンマとかいう共問題のシンプルな構造をモニタリングする思考です。これは解決不能のように錯覚されがちですが、解けなければ、地球そのものが消滅してしまうでしょう。そうなっていないのですから、まだまだ解決の希望はあります。ただ、たしかに限界はあります。
★そこに達する前に解決する必要はあります。
★もしかしたら、時間はないかもしれません。2023年はこの切迫感が広まる年かもしれません。よって、中等教育の学びと社会課題の結合は、その共問題の問いの構造を見破るという思考ソフトの育成をコアにして結合することが当たり前になります。
★社会課題の現象面を調べて、いま取られている解決方法を並べるだけでは、解決していないという確認をするだけであるという段階から、問いの構造を明らかにする知性を育成する段階に進む必要があります。
★しかし、今までの解決では解決できないという確認ができる学びが完成しているわけですから、ようやく次のステップに進めるわけですね。
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