新春GWE第110回 石川一郎先生の粋な未来の教育展望
★新春GWE(GLICC Weekly EDU 第110回)は、「私立中高 新しい教育の動き~石川一郎先生 2023年度の展望」。石川一郎先生の快刀乱麻のごときトーク。痛快丸かじりだけれど、人気がでるあるいはサバイブできる学校とは何か?確信1歩手前の粋な配慮がおもしろかったですね。新春GWEにふさわしいお話でした。
★石川一郎先生は、久しい間現場で教師経験を積み上げ、理事・校長まで経験。私立学校は、教育の論理と経営の倫理の両輪が最低限必要ですが、その両輪を回すマインドとスキルを有しています。
★しかし、今回のGWEでのお話からもわかるように、これからの私立学校のガバナンスは、理事がそれぞれの役割を果たせる専門知・技術をもっていなければならにということを、石川先生がかかわっている学校の1つ星の杜で示唆されていました。
★多くの学校の理事会は、経営能力の高い理事長と会計や法律の専門家、教育の専門家、同窓会などで占められていますが、教育の専門家が校長だけではなく、探究、リベラルアーツ、情報など21世紀型の教育について見識の在るディレクター集団を抱えることの重要性についてさらりと話されています。直接話すと野暮ですが、そこは石川先生ですから、粋なトークで示唆していました。
★もちろん、理事の数は限りがあるので、理事長や教育専門の理事の直轄部隊があればよいわけです。
★星の杜は、その理想に近いガバナンス形態をとっているようです。理想と現実の一致をしかけるのが同校の理事でありチーフカリキュラムディレクターである石川先生の役割なのでしょう。それについては、石塚校長と石川先生が対話している記事が同校サイトに掲載されているので必見です。
★そして、石川先生の本領発揮は、ようやく21世紀型教育を望む保護者が増えてきたという動向や、まだまだ21世紀型教育に飛べない日本の高校現場の課題とそれを解決する飛ばす方法を少々、生徒自身は教師の21世紀型教育手法によって、いくらでも主体性が引き出されるのだという可能性などについて広く深くはなされたことです。
★いずれにしても、21世紀型教育への道は、もはや夢でも理想でもなく、現実にどんどん開かれていくという動向について多くを語られました。2030年くらいまでに21世紀型の私立中高一貫校は拡大し、主流となるでしょう。
★もちろん、石川先生はさらりとなんちゃっても含めてねとクリティカルな面も。それから小規模大学で、現状偏差値も高くないけれど、改革を行っている大学の情報発信ももっとしていくのが使命だとも語っています。先生自身の教育コンサル事業の幅がまた広がっているという予告もされていました。
★インフルエンサー石川一郎先生が活躍するということは、日本の教育の未来も同時に広がっていくということを示唆するバロメーターでもあります。さて、ユートピアかディストピアか。どちらのシナリオプランニングを描きますか?
★石川先生なら、第3の道ですねと語るかもしれません。プラグマティックなリアリスト。教育にかかわるマインドとして大事ですね。2023年の光をありがとうございました!
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