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2022年12月22日 (木)

ドネラ・プロジェクト(22)世界構築としてのSDGs 「ペタッとSDGs」を使って

★今多くの領域で、SDGsのグローバルゴールを達成するために、自分たちが何ができるのか主体的に考え行動するということが展開しています。主体的にそんなことをするなんて、近代的自我の「主観」の概念をガラリと変える事態だと思います。そのような活動をする際、どのような社会や世界が生まれてくるのか、そんなことも考えると、SDGsをきっかけに主体的に考え判断し行動することが、未来の好循環社会やwell-beingな世界を創ることにつながっていきます。

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★そんなわけで、勤務校の伊東先生と生徒1人ひとりの世界認識を広げるにはいかにしたら可能かについて対話をしたのです。伊東先生が担当している探究ゼミは、SDGsを踏まえた中華まんづくりへのチャレンジなのですが、その活動の背景にある生徒1人ひとりの世界認識を明らかにするにはいかにしたら可能かなど対話が深まっていったわけです。

★下記の2冊の本と出遭いながら、中華まんをめぐるSDGsの多様性について考えたり、ヨハン・ロックストロームのウェディングケーキモデルを見ながら、これを自分なりに主体的に再構築出来たらよいなあなどと話し合いました。

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★ウェディングケーキモデルを見た伊東先生は、すぐにこれですねと閃き、朝日新聞社が作成している「ペタッとSDGs」という付箋(写真参照)を購入し、これで、SDGsによる世界認識の図を生徒1人ひとりが、あるいはチームで再編集してみるのが第一歩ですねとなりました。

★ウエディングケーキモデルは、社会圏や自然圏、経済圏などの関連性をSDGsの17のゴールを当てはめて関連付けて世界認識がなされているのです。

★その世界認識のモデルを生徒が主体的にまず考えるところから始めてみようというわけです。1月3学期が開始したら、探究ゼミの中で行っていくというので、いまから楽しみにしています。

★ところで、こういう話をすると、そんな認識モデルをつくっても、現実に役に立たないという方もいますね。しかし、モデル作りは、メタローグの次元の話で、この次元でできたモデルは、現実界のダイアローグで、実存的ダイナミズムを生み出すエネルギー態なのです。

★リアルな動きはダイアローグという対話だけではなく、メタローグという対話によって生み出されるというわけです。

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