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2022年11月28日 (月)

2023中学入試の役割 ソーシャルジャスティスを求めて(05)学びの変容は避けられない

★前回、教育と授業の二つの軸で、学びの4つのタイプをみました。現状ほとんどの学校は、この4つのタイプの組み合わせで成り立っています。どのタイプの割合が大きいかで、学校の特徴が変わってきますから、図のように書けるかもしれません。あtだ、4つの変容だけではありません。あくまで、典型的なイメージとしてはこんな感じになるのではという仮説です。

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★戦後の授業というのは、指導案型の授業一色だったでしょう。学習指導要領の形成が始まったばかりでしたから、それが1986年ごろから、中学受験の大衆化がおこると、エリート20世紀型教育が主流になったでしょう。多くの私立中高一貫校がミニ開成として、このタイプを目標にしてきました。しかし、ものごとはエントロピーが増大すると、次元を変える動きができます。

★2011年3・11をきっかけに、予測不能な事態に対応する複眼的で柔軟かつ実装的な思考力が求められるようになりました。それが21世紀型教育と呼ばれるものです。

★まだまだエリート20世紀型教育が多いですが、着実に21世紀型教育にシフトしていることは確かです。AIの進化、2050年ムーンショット構想は、それに拍車をかけるでしょう。そして、22世紀は、クリエイティブラーニングが他のタイプを吸収してしてしまう事態が起こるでしょう。

★現状、探究が大流行りです。そのよしあしはともかっく、これで何が起きているかというと、多様な問いが出そろってくるということです。それに伴い、かなりの解決がなされます。もしなされなければ、「成長の限界」でドネラ・メドウズのグループが警鐘をならしたように、宇宙船地球号は崩壊するでしょう。

★そうならないように、世界全体が進みます。するとあとは、創造的な仕事が残ります。AIが日常生活を運営していきます。日常は、人間にとって辛いですからね。創造的な学びや仕事が非日常を生み出し、生活に息吹を与え続けるでしょう。もちろん、人類は宇宙という領域に出ていきますから、またまた新たな問題が発生していることでしょう。

★しかし、それとてクリエイティブラーニングで対応できるし、対応しなければならないでしょう。

★このようなシナリオプランは、私の考えではなく、すでに多くのSF作家が予想し、科学者が実践してきたことです。変わりたくないという人もいるかもしれません。しかし、世界はおせっかいです。1人も残らずという働きかけが起こるのです。現に起きています。効果的な利他主義と遊びの重要性が宇宙船地球号の船内に満ちていることでしょう。

★宇宙船地球号は1つです。格差も境界線もないわけです。とはいえ、ユートピアと捉える人とデストピアと捉える人がでてきて、次の次元に進まなければ解決がつかなくなるでしょう。ここまできたら、悟りの境地というマインドフルネスの修行が待っているかもしれません。。。

★その時学校は?宇宙船地球号自体が学校です。学校も一つになります。22世紀の話ですが。2023年中学入試の動向は、そのような未来を見据えた知恵がある学校が注目を浴びるでしょう。

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