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2022年11月20日 (日)

成城学園 革新的伝統を誇る私立学校 多様な体験プロジェクトをアップデートし続ける

★105年前の大正自由教育を牽引した成城学園。今のインストラクショニズムにつながる近代国家形成のための教育であるヘルバルト主義と創造的民主主義を生み出し続けるためのデューイやドルトンのような教育進歩主義の合力を生み出し、独自の革新的伝統を土台とする教育を今もアップデートし続けています。その意味では、東京において私立中学の数も在籍数も最も多い世田谷区で異彩を放つ普遍主義的教育の現代化にチャレンジしている学校です。

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(GLICC Weekly EDU 第104回「成城学園中学校高等学校ー探究が開く未来」)

★先週金曜日、第104回GWEで、成城学園の入試広報部長の青柳圭子先生と対話をする機会を得ました。GWEには、昨年から3度目の出演ですが、毎回毎回新しい体験プロジェクトが立ち上がっている情報をお聴きすることができます。そして、そのたびに成城学園は進化し続けるのです。この進化し続けることが成城学園の伝統です。新しいパッケージ教育を導入し、古くなると捨ててしまう斬新教育とは全く違います。

★1つひとつのプログラムを常に現代化しつつ、同時に新しいプログラムを創造していくのが成城学園です。「探究」とか「PBL」という言葉は、もはや一般化していますが、同校ではそれを105年前から行い、60年くらい前に、さらに「自由研究講座」として結晶化しています。土曜講座というのが20世紀末に多くの学校で生まれました。それをもって探究はうちはすでにやってきたとアピールする学校も少なくありませんが、成城学園は、105年前から行っているし、現代においても先鋭化したプログラムとして60年以上前に結晶化していたのです。

★そして、現在、DX人材やGX人材育成のために必要なデザイン思考やグローバルコンピテンシーを育成する「探究」がアップデートされているのです。グローバルキャリアデザインという壮大なプロジェクトも実践されています。「成城学園が世界一になるために」中1から高3、同窓生、大学生などが集結しているのです。

★大学や同窓生、その他のステークホルダーと共創するプロジェクトなわけです。幼稚園から大学院までの総合学園だから、ネットワークも充実し、その質がとても高いですね。

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★もうこれで十分だ。素晴らしいと思っていたら、最後に青柳先生は、来年度から「自由研究講座」をさらに発展させる「ゼミナール」を開講するという新プランを公開してくれました。

革新的伝統の真骨頂ですね。詳しくは、GWEの動画をぜひご視聴ください。目からうろこの教育とは何か、共感していただけると確信しています。

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