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2022年11月27日 (日)

三田国際学園 21世紀の効果的希望を生み出す教育システム確立

★先週の金曜日、GLICC Weekly EDU 第105回「三田国際学園 大橋清貫先生ーグローバル教育の課題とこれからの中等教育」が開催。1日にもたたないうちに、視聴回数125。おそらくあっという間に1000は超えるでしょう。これは三田国際が高人気学校だという証明ですが、その人気の理由が突出した先鋭的な未来の教育をいまここで展開しているからです。

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(GLICC Weekly EDU 第105回「三田国際学園 大橋清貫先生ーグローバル教育の課題とこれからの中等教育」)

★何が突出していて先鋭的なのか?一条校で、<実質>完全インターナショナルスクールであるという見方もできるでしょう。あるいは、海外大学も国大大学も多様な進路選択が実現されているともいえるでしょう。あるいは、29名の専任の外国人講師が集結し、学内の教職員の会議や対話の公用語は英語だということなどなどでしょうか。

★一条校のIB認定校は、学校全体の一部がそうなっているだけですが、三田国際は、すべての生徒がIBレベルの学びの恩恵に浴していますから、

★いろいろな見方があって、大いに三田国際について多様な見方について世の中が湧いてくれれば、そこに希望があるということがよくわかると思います。

★実際、「〇〇国際学園」というのが入試マーケットで増え、人気が急上昇するのは、ここに21世紀型希望があるからです。このいわば21世紀型国際学園の入試市場が2025年までに相当のシェアを増やし、かつての御三家秩序型入試市場と互角になるでしょう。

★そのトップモデルは三田国際学園なのはいうまでもないのですが、なぜトップモデルか。それは資本主義の原理を貫徹しているからです。資本主義の過渡期にある現在は、格差があるわけで、その段階では批判もあるのですが、その原理である、「経済合理性」「計算可能性」「予見可能性」「リスクマネジメント」を徹底すれば、その格差のもたらす絶望感を希望に好転できます。それが21世紀型希望です。

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★中学入試において、21世紀型教育というシステムが生まれたとき、実は、効果的な利他主義=effective altruism=EAというのが拡大していました。この効果的な利他主義の普遍コードは国連も掲げている黄金律(ゴールデンルール:GR)です。それゆえ、21世紀型教育のコンセプトはGRを実現できる教育に設定していました。このEAを全うするGRの実現は、現代の頼りになる哲学者であるウィリアム・マッカスキルによるまでもなく、グローバルな視野がなければみえないのです。

★プラスティックゴミの問題や1ドル寄付など身近なボランティア活動がかなり広まっています。そんなことやっても砂漠に水をまくような話だとしばしば揶揄されますが、これがグローバルな視野でながめると、1人の力が世界を変えるとてつもないインパクトを持っていることが計算できます。つまり、マッカスキルのおもしろいところは、グローバルな経済合理性や計算可能性という資本主義原理を徹底することで、well-beingを生み出せるというパラドクスを示唆しているわけです。

★大橋先生が、学内でロジカルシンキングについて広く深い議論がなされ、その結果、中1の三田国際生から考える習慣を確立しているというお話をしている箇所があります。そのときに一言「MECE」という単語がでてきます。これを聞き逃さないでください。この「MECE」がなぜ重要なのか?それをぜひ推論していただければ、三田国際が経済合理性、予見可能性、計算可能性、リスクマネジメントを徹底的にロジカルに思考しアクションにつなげていることがはっきりわかるでしょう。

★それから、これも国内だけ見ているとわからないのですが、大橋先生はこれからは「MFA(マスター・ファインアート)」の重要性についても語っています。MECEとMFA。まさに現代のリベラルアーツと置き換えることもできます。

★しかし、決定的に大事なことは「発想の自由人」として学究的アクションを起こそうという話です。

★マックス・ウェーバーの理解社会学がここにきて実現するのかと、大橋先生のお話を聴きながら心の中で驚嘆していました。個人の主観である発想の自由が徹底されれば、資本主義の過渡期としての非合理的・理不尽な状況が一変していくという希望の話です。客観主義(偏差値はその一つですね)が非合理なあるいは理不尽な格差を生み出すパラドクスを解くカギは、発想の自由人としての学究的アクションの貫徹だというわけです。

★三田国際学園が、21世紀型国際学園市場のトップモデルである理由は、そのようなところにあると勝手に思っています。独断と偏見ですから、大橋先生にそれは違うといわれるかもしれませんが、あくまでも私の発想の自由ですからお許しいただけると思います。

★ダボス会議をはじめ、私たちの国も、新しい資本主義を模索しています。21世紀型国際学園市場に、その希望の種(Seed of Hope)はあったのです。ぜひご視聴ください。

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