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2022年11月21日 (月)

国際バカロレアの普及促進に向けた検討に係る有識者会議 第1回の資料公開される

★令和4年10月17日(月曜日)16時00分~19時00分、Web会議で開催された第1回めの「国際バカロレアの普及促進に向けた検討に係る有識者会議」の資料が公開されています。政府には、本年度までにIB校を200校にするという目的があるために、有識者会議を開いてそれを加速させようというねらいがあるのでしょう。

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★現在184校とはいえ、DPは65校です。全国の高等学校は、全日、定時制、通信制合わせると5000校強ですから、全国のDP校シェアは1%強です。もしDP校が200校になったとしたら、3%ですから教育改革ムーンショットになるでしょう。

★とはいえ、校数は3%だとしても、DPを取得できる人数は、まだまだ少ないわけですから、実はムーンショットにはなりません。

★ですから、地道に、PYPやMYPの体験を増やす方がよいというような議論がおこっているようです。また高等学校は、TOKという認識論的なというか哲学的な素養をDP認定がされていなくても浸透させたいと。

★IBにこだわらなくても、PBLやグローバルリーダー教育はできます。しかし、それは教師力や自由度の高いカリキュラムマネジメントが必要になるので、現状の教育学部での学びは、まだまだ対応できません。それゆえ、強烈な21世紀型教育推進校のようなところでなければ難しいですね。

★その点は、IBはフレームがしっかりしているので、DP以外は、現状勢力でなんとかなるでしょう。もちろん日本語IBレベルですが。

そのような多様な問題を克服して成果を上げているのが大阪府立水都国際中学校&水都国際高等学校です。教頭の太田晃介先生の話は実に参考になります。

★IB認定校や21世紀型推進校はSDGs人材も作るカリキュラムを実現していますから、SGDs教育助成金の予算を立ち上げて欲しいと思います。IBのDP認定校が200校+21世紀型教育推進校が300校で、500校。全国の高校のシェアおよそ10%。1校2億円で1000億円の予算です。

★これで、成功すれば、すべての高校で実施します。すべての学校に2億円。1兆円予算です。全然余裕です。この投資で日本経済は復活間違いなし。それに、日本経済だけではなく、世界の経済を救うことになるでしょう。1兆円でムーンショット計画を実行できるなんて、安いものでしょう。国民の税金をいまここで子どもたちに効果的に活用したいものです。さすれば、高校改革もあっという間です。量は質を作ります。

★もちろん、そのような高校生が入学すれば大学も大助かりでしょう。大学入試も変わりますね。

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